A350 XWB と B787、次世代中型機のコックピットを比較してみた[写真蔵]

航空 企業動向
B787-8(左)とA350 XWB(右)のコックピット
B787-8(左)とA350 XWB(右)のコックピット 全 56 枚 拡大写真

2015年1月からエアバス『A350 XWB』の初号機(カタール航空)が商業運航を開始、ボーイング『787』とともに、次世代中型ジェット旅客機が新たな競演の時代を迎える。エアバスとボーイング、2つのワイドボディ機のコックピットや機内のようすを55枚の写真で見ていこう。

エアバスA350 XWBは、昨年11月デモフライトのために羽田に飛来した“-900”。客室はビジネスクラス42席(座席配列 1-2-1)、エコノミークラス223席(座席配列 3-3-3)の全265席。コックピットに入ると、最近のエアバス機で継承されるサイドスティックや大型化されたモニターが目に飛び込んでくる。「前面には引き出し式の大型キーボードもセットされている。操縦席というより、オフィスといった印象」と当時のレポートは語る。

いっぽう8月に取材したジェットスターの「B787-8」は、ビジネスクラス21席(座席配列 2-3-2)、エコノミークラス314席(座席配列 3-3-3)の全335席。東京(成田)~ゴールドコースト、東京~ケアンズ、大阪(関西)~ケアンズなどに投入されている同社の最新機材で、コックピットに入れば、従来機と同様に配された操縦かんや、ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)が見えてくる。

B787のHUDには、飛行に必要な基本情報が表示される。中央にはADI(姿勢指示器)や機首方位スケール、左には速度スケール、右には高度スケールなどが映し出される。

B787の中央ペデスタル部分を見ると、機長席(左)からスピードブレーキレバー、スラストレバー、フラップレバーが並んでいるのがわかる。大型化されたモニターや一新されたレイアウトなど、B787の進化も見られるが、基本は『B777』と同様のフライ・バイ・ワイヤ操縦システムで動作する。

A350 XWBがいよいよ飛び立つ2015年。成田空港では4月にLCC向けターミナル「第3旅客ターミナルビル」が開業し、“空の旅”がいっそうにぎやかになりそうだ。2つのワイドボディ機のコックピットや客室空間の違いを見比べながら、これからの旅行プランを立ててみるのも楽しいだろう。

《レスポンス編集部》

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