エコノミストらは、通貨リンギの対米ドル為替レートの下落傾向が今後も続くと予想している。
先進国経済間の金融政策の相違、原油の国際価格が1バレル平均60.60米ドルとなっていることもリンギ安に影響するとみられ、最安で1米ドル=3.63リンギと予想されている。
MIDFリサーチは2015年末時点で1米ドル3.40-3.50リンギとなっていると予想。リンギは商品通貨の1つであり、石油価格の影響を大きく受けることから、石油価格の下落を受けて通貨リンギも安くなっていると説明した。また、短期対外債務が増加しており、2014年9月末時点で2,281億リンギに上っている点を懸念事項に挙げた。
政策金利については、中央銀行バンク・ネガラは下期に翌日物政策金利(OPR)を引き上げるとの予想を示した。