【プジョー 308 試乗】欧州カーオブザイヤー受賞車の実力は?…鈴木ケンイチ

試乗記 輸入車
プジョー 308
プジョー 308 全 8 枚 拡大写真

6年ぶりの新型モデルが2014年欧州カーオブザイヤーを受賞

2007年のプジョー『308』デビューから6年ぶりとなる2013年、新型プジョー308がローンチされた。この新型は12年ぶりに刷新された新型プラットフォームEMP2の採用することで、車両全体でのコンパクト化を図り、約100kgもの軽量化を果たしている。

【画像全8枚】

パワートレインは、最新の6速ATと組み合わせた1.2リッターのダウンサイジング・エンジン。小径ステアリングとヘッドアップインストルメントなどを組み合わせた、新しいインテリアである「i-Cockpit(アイコクピット)」や、LEDヘッドライト、衝突被害軽減自動ブレーキ(AEB)を搭載するなど、最新テクノロジーを積極的に取り入れたモデルだ。

そんなプジョー308は、2014年3月のジュネーブショーで発表された欧州カーオブザイヤーを獲得。2013年9月の発売開始以来、欧州では約18万台が販売され、フランスではセグメントの首位となるシェア21%を獲得。好調な滑り出しを見せているというのだ。

◆性能の高さを声高に主張しない。人に対する優しさがフランス車の魅力か

では、欧州カーオブザイヤーの実力はいかほどのものなのか? そんな思いでプジョー308を走らせてみた。

「i-Cockpit(アイコクピット)」を採用したインテリアは非常に個性的だ。反時計回りに針を動かすタコメーターには驚くばかり。小径ステアリングを手先でクルクル回すというフィーリングも独特のもの。全体としては黒とシルバーを基調とした意匠もあってシンプルでモダンという印象だ。

最高出力130馬力の1.2リットル3気筒ダウンサイジング・ターボ・エンジンと6速ATの組み合わせは、意外にパワフルだ。滑らかさなないけれど、最大トルク230Nmという太いトルクがわずか1750回転という低回転から発揮される。きつい上りもグイグイと駆け上がる。重めのステアリングを通して、タイヤやクルマの動きが伝わってくるため、一体感ある走りが楽しめたのだ。

とはいえ、プジョー308の走りはスポーツカーのようにギュウギュウとタイトなフィールではない。ちょっと緩い部分があって扱いやすく、リラックスできる。もちろん飛ばそうと思えば、その思いにも応えてくれる。しかし、全体としてクルマ側からの主張が強くないのだ。あくまでも主役はドライバー。そんな人に対する優しさを感じた。このフィーリングこそが、ドイツ車ではない、フランスならではの魅力と言えるのではないだろうか。

最新のテクノロジーを使って、最新の環境性能と高次元の走りを実現しながらも、フランス車ならではのポイントをしっかりと押さえたプジョー308。スタイリングも、無骨なドイツ車とはレベルの違うエレガントさだ。これだけでもプジョー308を選ぶ人もいるだろう。欧州カーオブザイヤーも納得のできであった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

鈴木ケンイチ|モータージャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会会員)
新車のレビューからEVなどの最先端技術、開発者インタビュー、ユーザー取材、ドライブ企画まで幅広く行う。いわば全方位的に好奇心のおもむくまま。プライベートでは草レースなどモータースポーツを楽しむ。

《鈴木ケンイチ》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-60』大規模刷新へ、内外装からエンジンまで…ラージ商品群4車種をテコ入れ
  2. ホンダ『NSX』が現代のスーパーカーに転生…JAS×ピニンファリーナ『テンセイ』がイタリアでワールドプレミア
  3. 【スズキ ジムニーノマド 新型試乗】ノマドに乗るならやっぱり「ATがオススメ」な理由…中村孝仁
  4. 日産『セレナ』次期型は2028年登場か!? 第3世代e-POWER搭載へ
  5. 三菱『パジェロ』3階層のシリーズ展開へ…軽も登場、壮大なシリーズ化が始まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  3. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  4. NITTANのエンジンバルブ技術、インドで実証へ…経産省グローバルサウス事業に採択
  5. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
ランキングをもっと見る