富士重工業の吉永泰之社長は『アイサイト』で先鞭をつけた自動ブレーキシステムについて「いつまでも差別化の源であるはずはない」としながらも、アイサイトの特徴である「ステレオカメラの優位性は守る」との考えを示した。
吉永社長は1月6日に都内で開かれた自動車工業団体賀詞交歓会で報道陣の囲み取材に応じ、他社が新技術を盛り込んだ自動ブレーキシステムを相次ぎ投入していることについて「安全に対する技術というのは必ず他社もやってくるので、そこがいつまでも差別化の源であるはずはない。我々のエンジニアはただひたすら事故を減らしたいという思いで20年間も開発してきている。技術の進歩を、当社のエンジニアはただ素直に喜ぶと思う」と述べた。
その一方で「技術的な特徴は各社違うので、その中でスバルのステレオカメラの優位性は守ろうとするのではないか。やはり無人偵察機の技術と関連があるところからステレオカメラだけ(のシステム)になったわけなので、当社のエンジニアとしてはその優位性と差別化、特徴に誇りがあるので、そこは守る」と強調した。