【アルファ ジュリエッタ ケン奥山モデル 発表】匠の技が光る“メイドインジャパン”のイタリア車

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アルファロメオ ジュリエッタ ケンオクヤマスペチアーレ ロッサ(東京オートサロン15)
アルファロメオ ジュリエッタ ケンオクヤマスペチアーレ ロッサ(東京オートサロン15) 全 8 枚 拡大写真

フィアットクライスラージャパンが発表した、アルファロメオ『ジュリエッタ ケンオクヤマスペチアーレ』は、工業デザイナーの奥山清行氏とのコラボレーションで実現した特別仕様車だ。

その特徴について、KEN OKUYAMA DESIGN広報担当の越湖信一さんは、「もともとジュリエッタはパッケージングがすごく良い上に、スポーティなイメージを醸し出している。そこにエレガントという要素を加え、更にジュリエッタの魅力を増したものだ」と、今回のコンセプトを説明する。

そして、「赤のボディカラーを纏ったRossaのサイドにある白のラインは、普通であれば同じ太さにするものを、そうではなく変化させながら、微妙に波を描くようなラインにして、その連続性を重視している。このあたりは、奥山がピニンファリーナ時代の、独特のウェイブのラインにインスパイアされたものだと話す。

また、「白のBiancaは、『Kode9』とシナジーを生むような形で同じようなカラーのストライプを使っている。更にKode9のサイドミラーは赤で、ジュリエッタも赤。センターキャップも赤にしている」と越湖さん。因みに「Kode9のサイドミラーは茜色で秋田新幹線に使った色と同じものだ」という。ジュリエッタは茜色ではなく、『147』で使われた赤が塗装された。

両車共通の特徴として、Cピラーのエンブレムとホイールを越湖さんは挙げる。「Cピラーのエンブレムは、奥山がデザインした先代のマセラティ『クアトロポルテ』同様、重要な役割を果たしており、奥山がずっと使っているシグネチャーだ」とコメント。

そして、「ステンレスをレーザー切削して、それを新潟の燕三条にある“磨き屋シンジケート”という磨きのプロフェッショナルに磨いてもらったこだわりの逸品だ」と説明。

ホイールも、「ダブルリングという形のホイールで、Kode7とKode9のホイールを、ジュリエッタ用に新たに設計したものだ。ジュリエッタクアドリフォリオヴェルデで使っているホイールをシングルリングとするならば、まさにそれを重ね合わせたようなデザインだ」と話す。

最後に、「これら2つともメイドインジャパン、日本の匠が作ったものだ。つまり、イタリアと日本の良いシナジーにより完成したのが今回の特別仕様車なのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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