世界5大モーターショーのひとつ「デトロイトモーターショー(北米自動車ショー:NAIAS)」が12日(北米時間)より開幕する。石油相場の価格下落により、アメリカ国内のガソリン価格もあっという間に値下がり。そんな影響もあって、今年は省エネよりもパフォーマンスが重視されるショーとなりそうだ。
プレス登録のため、開催前日の11日に会場となるCOBOセンターを訪れると各社とも設営準備の真っ最中。入口付近では出展を待つ車両が続き、後ろを振り向けばそこには中国の広州汽車集団(GAC GROUP)がプラグインハイブリッド車のコンセプトモデルを公開していた。
今回のショーでは、これまでの電気自動車やハイブリッド車、水素電池車といったエコカーに代わって、パフォーマンスを重視するスポーツ車が並びそう。ホンダが新型『NSX』を正式デビューさせるほか、日産がスポーツクーペのコンセプトモデルを、BMWが新型『6シリーズ』をそれぞれワールドプレミアする予定だ。また、CES2015で“チラ見”させたシボレー『ボルト』の正式デビューもある。
2015年の世界販売台数は緩やかに増加傾向にあるとみられ、とくに欧州は長かった冬から抜け出す可能性を予想。減速が懸念される中国では内陸部の強い需要が下支えしそうだ。一方で、北米や日本市場は先行きを不安視する声が大きく、各社ともその対策に頭を悩まされる状況下にあるのは間違いない。
そんな中、注目すべき記事が出た。現地サンデーフリープレス紙が、GMが“VOLT”ならぬ“BOLT”ワールドプレミアするとしているのだ。記事によれば、テスラと同等の“200マイルレンジ”を実現する電気自動車となる見込みで、2017年にも市販される可能性があるという。日本語的には区別して発音することが難しいこの両車。そのデビューが実現するかどうかは12日明らかになる。