ダイハツ コペン ローブS…こだわりの鍛造BBSホイールはオプションで

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ダイハツ コペンローブS(東京オートサロン15)
ダイハツ コペンローブS(東京オートサロン15) 全 8 枚 拡大写真

東京オートサロン2015に、昨年12月末に発売したばかりの『コペン』上級グレードとなる『コペンローブS』が展示された。初代コペンのアルティメットエディションと同様の位置づけとなるモデルだ。

このクルマは、「レカロシート、MOMOステアリング、ビルシュタインのサスの3点セットを付けることで、上級志向で、かつ、よりスポーツ心を楽しんでもらおうという仕様だ」と説明するのは、ダイハツデザイン部の和田広文さんだ。

「実は先代コペンにも“アルティメット”という同様のグレードがあり、それのローブ版という位置づけだ」という。「ただし先代はビルシュタインのサスに頼って性能を出そうとしていたが、今回は、(新骨格構造D-Frameなどで)基本がしっかりできているので、味付けということでビルシュタインを装着している」と話す。

今回の大きな特徴として、ラインオプションとしてBBS鍛造アルミホイールを採用したことだと和田さんはいう。「これはコペン専用で、BBSとやり取りをしながらデザインした。鍛造はホイール内の線を細くできるので、いかに細くしながらBBSらしさを出していくかを狙った」と述べる。

BBSらしさとは何か。和田さんによると、「2本のラインによるカニの爪のような形状と、U字の形状のコンビネーションだ。このバランスが少しでも崩れるとそうは見えなくなってしまう。Uの字をきれいに描きながら、2本ずつのカニの爪が見えるようにしなければならないことだ」。そして、「それがとても難しかった。1mm、2mmの世界を突き詰め、少しでも形が変わるとBBSに見えない。そのあたりのチューニングにはこだわった」という。

また、「BBSの標準は5穴がほとんどなのでこのデザインが成立しやすいが、コペンは4穴なので、この組み合わせがとても難しいのだ。それをギリギリまで攻めながらデザインしていった」と和田さん。

その結果、「ゴールドのBBSマークを貰った。鍛造ホイールはゴールドのセンターキャップなのだ。因みに初代コペンは鋳造だったのでシルバーだった」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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