【新聞ウォッチ】テスラCEO「ばかげている」と燃料電池車を批判、ホンダは16年3月発売へ

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テスラモーターズ イーロン・マスクCEO(デトロイトモーターショー15)
テスラモーターズ イーロン・マスクCEO(デトロイトモーターショー15) 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

【画像全2枚】

2015年1月15日付

●地方、子育て重視予算、新年度案決定、財政再建道半ば(読売・1面)

●エコカー水素VS電気、北米自動車ショー、日本、欧米勢主導権争い(読売・8面)

●スカイマーク、3月下旬共同運航へ、全日空・日航来週にも申請(読売・9面)

●タカタ問題、日米欧10社、大筋合意、トヨタなど共同調査(朝日・8面)

●ホンダの燃料電池車、来年3月、日本で発売(朝日・8面)

●3Dプリンターで車、米ベンチャー、年内発売へ(朝日・8面)

●日豪EPAきょう発効、牛肉、早くもフェア(毎日・6面)

●トヨタミライ受注1000台、国内2強燃料電池車(東京・6面)

●円安でも輸出伸びぬ誤算、円高時の苦い経験企業の教訓に(日経・2面)

●VW、日本で7万台、今年の販売目標海外勢初の水準(日経・13面)

●「ミライ」増産年3000台に、受注好調、17年めど4倍(日経・15面)

●米工場に400億円投資、ホンダ、新低燃費エンジン生産(日経・15面)

ひとくちコメント

北米の自動車市場が活況のせいなのか、米デトロイトで開催中の北米国際自動車 ショー(デトロイトモーターショー)のニュースが日本のメディアにも連日のように取り上げられている。

これまでガソリン安や景気回復の影響で大型車や高級スポーツカーが大人気という報道が多かったが、きょうの各紙は次世代エコカーの話題に焦点を当てた記事が目立つ。

このうち、朝日などはホンダが水素で走る燃料電池車(FCV)の発売開始時期について報じている。新年早々から来年のことを話すのはさぞかし鬼があざ笑うことだろうが、ホンダの米国法人のジョン・メンデル上級副社長はショーでの発表会で「2016年3月に発売する」ことを明らかにしたという。それによると、「まず日本で売り出し、16年末までに北米でも発売する」そうだ。

また、毎日は、FCVと電気自動車(EV)の「究極のエコカー」を巡る主役の座を競うようなトップの発言を中心に「舌戦!次世代車」として取り上げている。

記事によれば、毒舌家としても知られるEVベンチャーのテスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がショー開催中の米デトロイトで行った記者会見で、FCVについて「極めてばかげている」と批判したという。

マスク氏は水素の引火しやすさや貯蔵の難しさを指摘し、「解決は難しく、極めて非効率だ。理に合わない」とも主張したそうだ。

一方、FCV『ミライ』を発売したトヨタ自動車のジェームス・レンツ専務は「マスク氏の製品は素晴らしい」と称賛しながらも「ただ、EVは必ずしも長く走れるクルマではない」と述べ、FCVの優位性を強調したという。

競争原理が働くことは悪いことではないが、きょうの日経には受注が好調な「ミライ」の生産能力を2017年をめどに現在の4倍強の年3000台に増やすと報じている。現時点では「作れば作るほど” 火の車”」とも言われているが、EV派に「ばかげている」と揶揄さないためにも、メディアも台数ばかりを煽るのではなく、採算性などを追及する内容の記事も取り上げて欲しいものである。

《福田俊之》

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