マレーシア補正予算、一般歳出を55億リンギ削減 開発支出は据え置き

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア(イメージ)
マレーシア(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

ナジブ・ラザク首相は20日、2015年度財政補正予算案を発表。景気対策に力を入れるとして、開発支出を485億リンギに据え置いたものの一般歳出を55億リンギ削減するとした。

原油安による歳入減を受けたもので、1バレル=55米ドルとした場合に歳入が138億リンギ減少するため、予算を補正しなければ約83億リンギが財源不足となるとしている。昨年10月の予算案発表時には1バレル=90米ドル換算で歳入を2,352億リンギと予想していたが、現在は40米ドル近くまで落ち込んでいる。

大量高速輸送(MRT)建設や軽便鉄道(LRT)延伸、クアラルンプール(KL)-シンガポール間の高速鉄道(HSR)、ペンゲラン総合石油コンプレックス(PIPC)、洪水対策、水道・電気・高速道路などの交通インフラ整備事業は継続する。電気料金は年内は据え置く。産業用ガス料金の値上げも延期する。ただし4月導入の物品・サービス税(GST)は予定通り進める。

29億リンギ相当の被害が出たとみられる昨年末からの全国規模の洪水被災地の復興、被災者支援に向け5億リンギの予算を割り当ててきたが、これを8億リンギに増額する。クランタン州グア・ムサンで低価格住宅1,000戸を建設するほか、一世帯当たり500リンギの支援、死者一人当たり家族に5,000リンギの見舞い金を支給する。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. V3エンジンを電子加給! ホンダ『V3R 900 E-コンプレッサー』をEICMAで初公開、量産に向け開発中
  5. マクラーレン『GTS』、日本だけの「Signature Collection」発表…22台限定
  6. トヨタ『ハイラックス』新型、11月10日にタイで世界初公開へ
  7. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  8. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
  9. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  10. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る