JR西日本、城端・氷見線で「コンセプト列車」運行へ…増発実験も実施

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今秋にも城端線と氷見線で運行を開始する「コンセプト列車」の外観。キハ40形気動車を改造して投入する。
今秋にも城端線と氷見線で運行を開始する「コンセプト列車」の外観。キハ40形気動車を改造して投入する。 全 2 枚 拡大写真

JR西日本と富山県の高岡市・氷見市・砺波市・南砺市は1月22日、北陸新幹線の延伸開業(3月14日)を見据え、城端線・氷見線で「コンセプト列車」を運行すると発表した。城端線では増発実験も実施する。

城端線は高岡(高岡市)~城端(南砺市)間29.9km、氷見線は高岡~氷見(氷見市)間16.5kmを結ぶ、JR西日本の鉄道路線。両線とも高岡駅で北陸本線(3月14日以降はあいの風とやま鉄道に移管)と接続しているほか、3月14日には城端線高岡~二塚間に新高岡駅が設置され、同日開業する北陸新幹線との連絡が図られる。JR西日本と沿線自治体は、北陸新幹線の延伸開業を機に城端線と氷見線の利用促進を図るため、「コンセプト列車」の運行と城端線の増発実験を実施することにした。

JR西日本によると、「コンセプト列車」はJR旅客6社の大型観光キャンペーン「北陸デスティネーションキャンペーン(北陸DC)」が開催される10~12月までに運転を開始する予定。「北陸は、険しい山と豊かな海に挟まれた地域、山と海に大きな特徴」「氷見線・城端線の一番の魅力は、自然豊かな車窓」などとし、線区のコンセプトは「山と海」、車両のコンセプトは「走るギャラリー」とする。

土曜・休日を中心に年間100日程度、城端線と氷見線で運行する予定。車両はキハ40形気動車1両の改造車を使用する。改造車の定員は約50人で、「コンセプト列車」として運行するほか、平日は他の普通列車と同様に運用する。

改造車の車体塗装はモスグリーンをベースとし、帯色などはメタリックゴールドを使用して「山や田園、海沿いを優雅に走る貴婦人のイメージ」でまとめるという。車内は海側の座席を窓向きに配置し、一部の窓は大型化。窓枠を額縁のようにデザインし、車窓の景色を「一枚の絵画」のように演出する。

城端線の増発実験は、3月14日から2017年春まで実施する予定。高岡~城端間で8本(下り4本・上り4本)の増便を試行する。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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