【トヨタ アルファード / ヴェルファイア 新型発表】“高級サルーン”の新しいカタチ

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トヨタ ヴェルファイア
トヨタ ヴェルファイア 全 20 枚 拡大写真

トヨタ自動車は1月26日、高級ミニバン『アルファード』および『ヴェルファイア』をフルモデルチェンジし、発売した。今回の新型は、これまでの“高級ミニバン”ではなく、高級車の新しい形である、“大空間高級サルーン”として開発された。

「これまでアルファード / ヴェルファイアは成功し、また高い評価も得てきた。しかし、そのコンセプトは“キングオブミニバン”や“エンペラーオブミニバン”など言葉遊びになっていたように思う」と、トヨタ製品企画本部ZH主査の吉岡憲一さんはコメント。

続けて「これまでの考え方である、“高級ミニバン”を作るのではなく、新しい高級サルーンのジャンルを開発しようと考えた」と語る。

具体的には、「(ミニバンは)パッケージングが広く大きいことから、ものすごく快適な空間が実現でき、そこでは足を伸ばすことも、ゆったりとシートをリクライニングさせることも可能だ。つまり、この空間は絶対に高級サルーンでは実現できないものだ。そこで、その高級サルーンの新しい形ということで、大空間高級サルーンを狙った」(吉岡さん)と話した。

吉岡さんは当然“高級”というキーワードにこだわった。「これは初代も2代目もずっと追い求めてきたものだが、3代目の高級はどういうものか。欧州プレミアムメーカーの何千万もするクルマの“高級”とは少し違う“高級”をこのセグメントのユーザーは求めているのではないかと考えた」と述べる。

そして、「このクルマのユーザーは、外から見て超高級車だと感じるのではなく、実際に移動するときに、ゆったり過ごせることが一番重要だと感じていること。また、ファミリーユースでは、子供を後ろに乗せなければならないなどの実用性もありつつ、高級車だという意識を持つことが出来ることを望んでいるのだ」と吉岡さん。

「そういった想いをかなえる高級を考えると、見せかけよりは、ユーザー自身が実質的に価値がある高級というものを実現させるべきではないかと考えた」(吉岡さん)と話し、大人だけでなく子供が乗り降りしやすいように、Bピラーに取り付けられたロングアシストグリップや、助手席のスーパーロングスライドシートなどが開発されたことを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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