CIMBイスラミック、小口金融事業に注力へ…年内にも承認見込み

エマージング・マーケット 東南アジア

CIMB イスラミック・バンクは、新たな成長手段としてマレーシア においてマイクロローン(小口融資)、マイクロ保険、マイクロ預金商品を投入する計画だ。

バドリシャ・アブドル・ガニ最高経営責任者(CEO)が22日、ブルームバーグのインタビュー において明らかにした。年内にも当局の承認を得る見込み。段階的に事業を拡大させる予定 で、これに伴い新たな人材獲得も計画している。

CIMBグループとRHBキャピタル、マレーシア・ビルディング・ソサイエティ(MBSB)の3行が、合併に向けて交わしていた合意を撤回する方針を明らかにしたことで、メガ・イスラム銀行の誕生は見送られ、CIMBイスラミックも新たな戦略を求められていた。

イスラム法に則ったマイクロローンはイスラム金融が行うローンの1%以下を占めるのみと なっており、今後マイクロローン部門を強化することで、1.7兆米ドル(6.14兆リンギ)規模のイスラム金融産業における成長に繋がると期待されている。

バドリシャCEOによるとマレーシアの人口の36%は地方に住んでおり、政府は2020年ま でに国民総所得(GNI)を1万5,000米ドルとする目標を掲げている。2013年のGNIは1万0060米ドルだった。

マイクロファイナンスはノーベル平和賞受賞者であるバングラデシュ人のムハマド・ユヌ ス氏らが1976年に貧困救済を目的として創設したもの。零細企業などに5,000米ドル以下 を無利子あるいは低金利で貸し付ける小口融資。貧困国であるパキスタンやバングラデシュ、 インドネシアでも通常の銀行サービスを利用することができない貧困層のイスラム教徒向け にマイクロファイナンスサービスが提供されている。

千田真理子

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