米国の自動車大手、FCA US(旧クライスラーグループ)は1月31日、全世界でおよそ93万台に、サービスキャンペーンを実施すると発表した。
サービスキャンペーンとは、リコール(回収・無償修理)の届け出や改善対策の届け出に該当しないような不具合で、自動車メーカーが自主的に、商品性や品質の改善措置を行うことを指す。
今回のサービスキャンペーンは、2012年に実施したリコールに関連して行うもの。2012年のリコール作業では、エアバッグを制御するORCモジュールを、適正に作動させるフィルターが装着された。しかし、リコール対策後の車両で、エアバッグの展開時、乗員が軽傷を負う出来事が1件起きた。これを受けて、同社は今回、サービスキャンペーンを発表。
サービスキャンペーンの対象となるのは、ジープ『グランドチェロキー』の2002‐2004年モデル、ジープ『リバティ』の2003‐2004年モデル、ダッジ『バイパー』の2003‐2004年モデル。全世界では、92万8497台が該当する。その内訳は、米国が75万3156台、カナダが4万9870台、メキシコが2万1838台、NAFTA地域以外が10万3633台。
FCA USでは、対象車を保有する顧客に連絡。販売店において、ORCモジュールを交換し、必要なら衝撃センサーも交換する作業を行う予定。