【フォード マスタング 試乗】“男っぽさ”にうっとり、スペシャル感抜群の記念版…吉田由美

試乗記 輸入車
フォード マスタング 50YEARS EDITION
フォード マスタング 50YEARS EDITION 全 18 枚 拡大写真
2014年…アメリカを代表するマッスルカー、フォード『マスタング』は誕生から50周年を迎え、7代目となりました。日本ではノーマルマスタングより先に、50周年を記念して作られた特別仕様車が、先に発売されるという荒業(?)に出たフォード・ジャパン。

新型マスタングはワールドワイドで販売され、右ハンドル車の設定もありますが、その日本導入は少し先の話になりそうとのことで、その前に左ハンドルのマスタング「50YEARS EDITION」を導入することにしたのだとか。

マスタングといえば、骨太感のあるデザインと低めの“ドロドロ”としたエンジン音が「ザ・男のクルマ」という印象ですが、意外にも自分のスタイルを持ったカッコイイ女性にも人気があったりするのです。

おそらく、スポーツカーと言うとチャラいイメージがつきものですが、マスタングの場合は、どこか九州男児的な“頼りがい”みたいなものがあるのかもしれません。これは、小柄な女性に大きめサイズのSUVが人気なのとどこか似ているのかも!?

骨太感はそのままなのですが、大きく変わったのは、エンジンが2.3リットル直列4気筒直噴式インタークーラー付きターボエンジンを採用しているのも意外かもしれません。

なぜなら、この手のクルマは、大排気量+低めのエンジン音というのが定番のはず。それがマスタング 50YEARS EDITIONにはフォード自慢の2.3リットルの「エコブーストエンジン」を採用。つまり、意外と小排気量のエンジンが採用され、この手のタイプのクルマにしては燃費も良いはず。

もちろんラインアップには「5リットル V8エンジン」モデルと「コンバーチブル」、そして2.3リットルの右ハンドル設定もありますが、その日本導入は2015年後半までお預けなので、いち早くマスタングに乗りたい人には、50YEARS EDITIONはおすすめ。しかも、350台限定ですし。個人的には、5リットルのタイプより、こちらのほうがおすすめのような気がします。

ちなみにこの50YEARS EDITIONには、グローブボックスにアルミのプレートが施されていたり、リアエンブレムが専用だったりと、あちらこちらにスペシャル感をトッピング。さらに日本仕様には、専用にチューニングされたサスペンションと大型のブレーキローターなどによって、スポーティさアップ。

運転席に座ってもそんなスペシャルな気分は味わえます。肉厚なシートは、しっかり体をシートに預けながらも、座り心地がいい。ただ、少し体が沈みがちになってアイポイントが下がるのと、フロントノーズが長いため、細い道などでは運転に気を遣うかもしれませんが、「2.3リットルでも十分」と思わせる仕上がりになっているため、運転が楽しい~。

また、夜や暗い場所では運転席&助手席のドア下に、マスタングのトレードマークである馬のマークがライトで映し出されるのも嬉しい演出です。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★


吉田由美|カーライフ・エッセイスト
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て2000年に「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、新聞、トークショー、講演会などで広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は1日約20万アクセスの人気を誇る。

《吉田 由美》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWER が走行不能に!…土曜ニュースランキング
  2. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  3. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  4. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  5. 日産『エクストレイル』e-POWERの9197台でリコール…発電停止と走行不能のおそれ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る