戸田工業 寶來社長、BASFとの合弁事業「正極材メーカーしての事業基盤を拡充」

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BASF戸田バッテリーマテリアルズ 設立会見
BASF戸田バッテリーマテリアルズ 設立会見 全 6 枚 拡大写真

BASFと戸田工業は2月24日、リチウムイオン電池用正極材料の開発から製造、販売までを一貫して行う合弁会社としてBASF戸田バッテリーマテリアルズを設立したと発表した。

BASFジャパンのヨルグ・クリスチャン・シュテック社長は同日都内で会見し「2014年4月から合弁会社設立に向けた交渉を重ねてきた。その過程は決して平坦なものではなかった。しかし、持続可能な将来のために化学こそがソリューションになると確信して、バッテリー産業への投資を力強くして押し進めていくべきとBASFは判断した」とこれまでの経緯を説明。

その上で「この日本でバッテリーの製造と開発に対して投資することは、BASFにとって日本市場でのイノベーションに対する強いコミットメントの表れでもある」と強調した。

また戸田工業の寶來茂社長は「この合弁は、一層厳しい競争が見込まれるリチウムイオン電池市場において、より的確に対応できるように両社の経営資源を結集して、リチウムイオン電池産業における正極材メーカーしての事業基盤の拡充を行ったもの。今後、合弁会社では、両社の技術を持ち寄って開発した材料を、日本の工場で製造し、BASFを通じて世界中に供給していく。本合弁事業のスタートは両社の今後の発展に大きく寄与する取り組みの一歩と革新している」と語った。

《小松哲也》

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