【スマートエネルギーウィーク15】ホンダの水素小僧が進化? 小型化し軽快に話しかける

自動車 ビジネス 企業動向
3代目「水素小僧」
3代目「水素小僧」 全 3 枚 拡大写真

ホンダのブースにまたしても「小便小僧」を模した「水素小僧」が登場した。このオブジェは同社の水素ビジネスの象徴とも言える存在で、今回披露したのが3代目となる。

初めて登場したのが、2013年の「東京モーターショー」のときだ。伊東孝紳社長から「水素社会を象徴する画期的なものをつくれ」との指令を受けて、エンジニアたちが必死になって作り上げた力作だった。それは2mぐらいある巨大なもので、究極のクリーン性能を実現する燃料電池の仕組みをわかりやすく説明するため、発電時に発生した水は公園などにある小便小僧のように放水しても大丈夫と表したかったそうだ。

2代目が14年に開催された「CEATEC JAPAN」。巨大な水素小僧が2体になり、そしてその2体がレーシングカーのオブジェの上に立っている。人がレーシングカーのシートに座って操作をすると、水素小僧が排気ガスではなく、水をバケツに向かってじょろじょろと放水する。

そして、今回の3代目は非常に小型化し、全長20cmほど。ホンダが考えるスマートコミュニティを説明するジオラマの一部になっており、ボタンを押すと、それを軽快にわかりやすく説明しはじめる。このジオラマを通して、ホンダはモビリティを作るだけでなく、それらが使うエネルギーの創出と効率的な活用についても積極的に技術開発を進めているというのを言いたかったようだ。これも作るのには相当苦労したそうで、「完成したのは開幕の前日でした」(同社関係者)。

このジオラマのほか、ホンダのブースには『フィットEV』をはじめ、外部給電機のコンセプトモデル、V2H対応のDC普通充電器、家庭用小型コージェネレーションシステムが展示されていた。しかし、ブースが「スマートグリッドEXPO」のコーナーにあったためか、訪れる人はそれほど多くなく、その分、説明員は訪れる人に対して熱心に話をしていた。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る