首都高速・開通直前の山手トンネルを2万人が歩いた[フォトレポート]

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山手トンネルウォーク(3月1日)
山手トンネルウォーク(3月1日) 全 95 枚 拡大写真

東京都と首都高速道路株式会社は3月1日、中央環状品川線五反田入口にて、中央環状線全線開通に先駆け、山手トンネル内を歩くことができる一般イベント「山手トンネルウォーク」を開催した。

中央環状品川線の山手トンネルは、首都高速湾岸線の大井JCTから、首都高速3号線の大橋JCTまでを繋ぐ約9.4kmの区間。この区間の開通により、中央環状線は都心の外側をぐるっと回ることができるようになり、移動時間の短縮、空港やレジャー施設へのアクセス向上、都心環状線の渋滞緩和や物流が効率的になり、経済効果も期待されている。

今回はその一部区間、約6kmを歩くことができる「山手トンネルウォーク」が開催された。応募は専用ホームページ上で行われ、2万人の応募が5日間で締め切られるほどの人気ぶりとなった。当日は午前中こそ曇り空だったが、午後からは本格的な雨模様となり、多くの参加者が、集合場所である大崎郵便局付近で雨の中待機していた。20分毎に1200人づつのグループ毎に集合し入場していった。

開通前と言うことで、各種マスキングされた案内板を見ながら外回りの五反田入口を入る。料金所を歩いて通過しながらさまざまな装置をじっくりと観察していた。

非常口や消火設備、ジェットファンなど普段ではまず気がつかない装置に関しても、説明板や配置されたスタッフによって詳しく説明。また途中には山手トンネルの構造を示す立体的な模型や、工事風景を撮影した映像やパネルなども多く展示され注目されていた。

入口より2.8km歩いたところで折り返し地点。ここでは、山手トンネルの重要な設備である「水噴霧設備」のデモが行われていた。これは各所に設置されたテレビカメラや、自動火災検知器などを駆使し、火災が発生した際に霧状の水を噴霧し延焼を防ぐものだ。山手トンネルは大井JCTから大橋JCTを経由し、開通済みの池袋の熊野町JCTまでの約18.2kmがトンネルで、これは日本最長。そこで重要なのがこのような火災や事故に対応する設備だ。1時間あたり300mmと、大雨に相当する水を噴霧できるのだという。

非常口を使い反対側にある内回り車線に入り、フォトスポットなどを経由して出口に向かう途中には、3月7日の開通式に参加予定の、パトロールカーや情報掲示板車両、空港と各地を結ぶ高速バスなどの展示も行われていた。

さらに今年開催される第44回東京モーターショーに関連して、過去から未来へ向けた車両展示も実施。クラシックカーから最新の電動車両まで、様々な車両が展示され多くの人が感心を寄ていた。

首都高速、中央環状品川線山手トンネルは3月7日16時に開通する。

《雪岡直樹》

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