【マツダ CX-3 発売】モチーフは“石膏”…新たに生み出されたボディカラー

自動車 ニューモデル 新型車
マツダ CX-3
マツダ CX-3 全 8 枚 拡大写真

マツダから発売された『CX-3』のボディカラーは、クルマのコンセプトと同様に新しさや先鋭性、未来感を表現することを目標に開発された。

そう話すのは、マツダデザイン本部プロダクションデザインスタジオカラー&トリムデザイングループの細野昭洋さんだ。「そのためにいままでとは質感の違う色を作りたいと考えた」という。

これまでマツダはソウルレッドに代表されるような、金属質で内から発するようなパワフル感やシャープさ、そして深みがあることを重要視してきた。しかし、CX-3はその方向性のカラーとは別に、新しさを表現するためのカラー開発がディスカッションされた。「造形をしっかり見せるというマツダのカラーデザインの基本的な方針の中で、何が出来るかを考えた結果、石膏のような表現があるのではという提案があった」と細野さん。

石膏像はデザインや絵の勉強をする際に、シンプルに造形を表すものであり、また、それをしっかりデッサンする時に使われる。「そういったことをアレンジしながら、少しマットな感じや緻密で非常に滑らかさを表現。更に、しっかりと立体が見えるように検討していった」と話す。

細野さんによるとかなり試行錯誤があったという。しかしその結果、「割と透明感があり、また、タイヤをしっかり見せたうえで、クルマの特徴を表す色として、若干グレーがかったセラミックメタリックが出来上がったのだ」と述べる。

名称について細野さんは、「工業製品で使われるセラミックは、新しい素材として歯車にも使われるようになり、また実に精緻な表現が出来るなど、CX-3のコンセプトとリンクするところがあるので、セラミックと名付けた」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 燃えるエアフィルターに有害なブレーキも…メルセデスベンツの粗悪偽造品、2024年は150万点超を押収
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る