【スーパーフォーミュラ】鈴鹿テスト初日…可夢偉、雨強まった終盤にタイム上昇

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
走行を終えた直後の小林可夢偉。
走行を終えた直後の小林可夢偉。 全 10 枚 拡大写真

全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)の今季最初の公式合同テストが、9日、鈴鹿サーキットで始まった。注目の小林可夢偉は雨の午後セッションにおける自己ベストタイムを雨量が増した最終盤にマークするなど、実力の片鱗を見せている。

【画像全10枚】

前日(8日)の鈴鹿ファン感謝デーにおいてもSFのテストセッションとデモレースが行なわれており、公式テスト初日ではあるが翌10日を含めたトータル3日間の日程の2日目という位置づけでもあったこの日、天候は残念ながら曇りから雨へと推移した。10時30分~12時35分(予定より5分延長)に行なわれた1回目のセッションが残り30分となった頃から雨が降り、15~17時の2回目のセッションは終始ウエット路面での走行に(雨自体は一時ほぼ上がりもしたが)。

前日のテストセッション同様、走行に臨んだのは全19台。LENOVO TEAM IMPUL(搭載エンジンはトヨタ)の19号車に関しては左手を負傷中のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラに代わって安田裕信がステアリングを握ったことも前日と同じである。

前述したような天候状況のため、参加19車のベストタイムはいずれも1回目のセッションのドライ時にマークされている。ただ、おそらくは多くの陣営がセッションの最後にニュータイヤでのアタックをする予定だったところを雨に見舞われているので、正直、このベストタイム順は戦況を指し示すものとは考えにくい。

また、シーズン最初の公式テストということでホンダ勢、トヨタ勢とも各車毎にエンジンの仕様が微妙に異なるなどもしており、いつものテスト以上に“但し書き”が多く必要な前提状況ではあったが、トップタイムをマークしたのは13年チャンピオンの山本尚貴(#16 TEAM 無限/ホンダ)だった。タイムは1分38秒128。ベストタイム2位もホンダ勢で、塚越広大(#10 REAL RACING)が1分38秒511を記録。3位がトヨタ最上位で1分38秒744の平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)だった。

小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)は1回目のドライ時にデグナーカーブでコースアウトして赤旗(セッション中断)の原因になる局面もあったが、マシンには大きな損傷がなく、その後も走行を継続。ベストタイム的には1分40秒254で15位という結果にとどまったが、雨の2回目セッション最終盤に“魅せて”くれた。

もっとも雨が強まっていたと思われる状況でセクター1の全体ベストタイムを2周続けて更新するなどし、最終的に1分53秒463という1周タイムをマーク。それまではこのセッションのタイム順で10位近辺だったが、4位へとポジションを上げた(最終的にはセッション5位。このセッションのトップタイムはアンドレ・ロッテラー=#2 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタの1分53秒141)。

「まあ、とりあえず条件なりに走ったんですけどね。(最後も)全然まとまってはいないですよ。まだまだクルマを煮詰め切れてはいないですし、まだまだやることは一杯あります」と走行直後に可夢偉は話した。セットアップを進めるためにも、「明日、晴れてくらたらいいんですけどね」というのは率直なところだろう。

ただ、最後のタイムアップもそうだし、ドライ時のデグナーでのコースアウトにしても流石というところが感じられたのは事実。「あれは単純に僕が飛び出してしまったんですけど(無理に)コースに戻ろうとしたら危ないと思ったんで、ゆっくり真っ直ぐいくようにしました」。コースアウト後の対処の良さで、マシンに大きな損傷を与えず、貴重なテスト時間のロスを最小限に抑えた。こういうところにもドライバーの力量の高さは出てくるものなのである。

夕方にはピット裏において、テストでは異例のサイン会をチームがセッティングするほどにファンの注目度は高まっており、明日以降も可夢偉の一挙手一投足が関心を集めそうだ。

SF鈴鹿公式合同テストは明日(10日)までの開催。10時30分~12時30分と15~17時の合計4時間の走行セッション実施予定となっている(中嶋一貴=#1 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタはWEC関連と思われるスケジュールのため、10日のSFテストは欠場)。

《遠藤俊幸》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プリウス』の車名が消える? “ハイブリッドの象徴”が迎えた転換期
  2. ブラバス創業者の名を付した『BODO』に「カブリオレ」、1000馬力V12ツインターボ搭載…最高速360km/h
  3. 生活道路30km/h施行、どう見分ける? 6割が「わからない」…東京海上ダイレクト調査
  4. ポルシェ『マカン』新型、新「アドバンスドパッケージ」欧州設定…最大45%割安で人気オプションをセット
  5. ホンダ電動バイクとブランドムービーが国際デザイン賞を受賞…8月のモーターサイクル記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
ランキングをもっと見る