マレーシア・定年後の資金、80%が不十分…従業員積立基金

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
マレーシア クアラルンプール 全 1 枚 拡大写真

従業員積立基金(EPF)は、今年で55歳になって定年退職を迎えるEPF加入者の80%あまりが貧困ラインを上回る積立金に達していないと明らかにした。フリー・マレーシア・トゥデーが伝えた。

このためEPFでは、60歳になるまで積立金を取り崩さないよう呼び掛けている。60歳まで受給を遅らせた場合、受給までの5年間は積立金の複利から補填できるとしている。

EPFのシャハリル・リズザ・リズアン最高責任者(CEO)によると、現時点で貧困ラインとされる月収は830リンギ。しかし向こう20年にわたって月額800リンギを受け取ることができるだけの積立金を確保している人は少ない。EPFは月額800リンギ受給するとの仮定で積立金目標額を19万6800リンギに設定している。

積立金が不足している理由は、1980年代に積み立てを開始した際には収入が低い人が多く、拠出額が少なかったため。これらの人々はその後も十分な積み立てができなかった。

現在EPFに口座を持っている人は1400万人いるが、75%以上が月収2000リンギ以下、15%が2000-5000リンギで、5000リンギ以上は10%にとどまっている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  6. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  7. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  8. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  9. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  10. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る