日産西川CCO「経済のファンダメンタルズは着実に回復している」

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日産自動車 西川廣人 CCO
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日産自動車の西川廣人CCOは3月18日、横浜市にある本社で会見し、国内景気について「経済のファンダメンタルズは着実に回復している」との見方を示した。

西川CCOは「物価の上昇率だけ判断するのは間違い。物価を左右する原油動向の背景には、シェールオイルの開発がうまく進んでいることが大きくある。ここを外して考えないとなかなかみえにくい」と指摘。

その上で「経済のファンダメンタルズは着実に回復しているとみているし、円高が是正された状態が続くと徐々に日本の生産は増えていくし、結果的に日本で生産したものが輸出されるようになる。製造業のシフトは簡単にはできないので、ここはタイムラグが生じるが、来年度から再来年度にかけて緩やかに戻ってくることだと思う。そういう意味でいうと経済全体はゆるやかな回復基調にあるし、回復していくとみるのが妥当」と述べた。

さらに「その中で自動車の実需も、月々ではいろんな各社の動きがあってばらつくが、緩やかに回復していくとみている」と話した。

日産は2015年の労使交渉で賃金を底上げするベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分について、大手製造業で最高水準となる月5000円を回答したことについては「マクロでみた時の物価上昇と我々の回答がどういうレベルにあるか、来年、再来年も今回判断をしたような要素として外的状況を当然みていくことになる。今年は頑張ったけど来年はできないということはない。今年は今年。来年も同じ要素をその時点でどうみるかということを検討して、議論して決めていくことになる」と述べ、物価の状況次第では来年も高水準のベアが続く可能性を示唆した。

《小松哲也》

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