バンコクモーターショーのメルセデスベンツブースは、「右ハンドルのワールドプレミア」の場としてすっかり定番化している。富裕層の多い東南アジアはメルセデスベンツにとっても「大きな市場」。そしてタイは日本同様に左側通行右ハンドルの国であり、メルセデスベンツやこの有力なマーケットで、最新の右ハンドル仕様を世界初公開するのが恒例なのだ。
右ハンドルといえば真っ先にイギリスをイメージするかもしれないが、実はメルセデスベンツの市場としてはタイがイギリスを越えているというのが、タイで右ハンドル仕様を初公開する理由といわれている。
2015年のバンコクモーターショーでワールドプレミアされたのは、新たに同ブランドの最高峰スポーツモデルとなった『AMG GT』。イメージカラーのイエローに塗られた車両(高性能仕様の「GTS」)がステージの上に置かれ、大きな注目を浴びていた。
ステージ上のもう1台のモデルは、クーペフォルムのSUV『GLE』。隣のAMG GTほど目立ってはいなかったが、まだ導入されていない日本のメディアにとっては新鮮だった。