【新聞ウォッチ】マツダ、2月の国内乗用車販売、ディーゼル車比率初の5割超

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マツダ デミオ
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年3月24日付

●3月景気判断上方修正、8カ月ぶり、需要増で生産伸び(読売・1面)

●「建国の父」市民追悼、リー・クアンユー氏死去、シンガポール(読売・1面)

●ホンダが独自調査委託、タカタエアバッグイメージ悪化軽減へ(読売・11面)

●「リニア」商標先手必勝? JR東海、グッズに使えず困惑(朝日・8面)

●全国初走る水素スタンド、きょう都内で開業(東京・7面)

●東レ、エコカー材料増産、100億円投資、韓国工場能力1.5倍(日経・1面)

●伊ピレリを買収、中国企業が9200億円で、タイヤ世界5位(日経・1面)

●賃上げ攻防、トヨタ、土壇場の上積み(日経・2面)

●ダイムラー系の中国金融、北京汽車が出資高級車の販売強化(日経・9面)

●マツダの2月国内乗用車販売、ディーゼル車、5割超す(日経・11面)

●ニュース一言、スズキ鈴木会長兼社長(日経・13面)

●車部品、国内に生産移管ホンダ系(日経・13面)

ひとくちコメント

「判官贔屓」という言葉がある。弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したくなるという意味だが、ハイブリッド車や電気自動車が持て囃されている今の国内自動車市場では、とりわけディーゼルエンジン車の話題が少ない。

だが、きょうの日経のマツダの記事はそれに当てはまりそうだ。

そのディーセル車の普及に孤軍奮闘するマツダだが2015年2月に国内で販売した乗用車の総台数のうち、ディーゼル搭載車の割合が単月で初めて5割を超えたという。ディーゼル車の販売比率が半数を超えるのは、全ての国内メーカーを通じて00年以降で初めてのことだそうだ。

記事によると、マツダの2月の国内販売は約2万3000台、このうちディーゼル車が約1万2000台で、全体に占めるその比率は51.9%だった。主力の多目的スポーツ車(SUV)『CX-5』の販売が好調なほか、14年10月に発売した小型車『デミオ』のディーゼル車販売が比率を押し上げたという。

ディーゼル車の価格はガソリン車に比べて車種によっては3~40万円程度高いが「4月からエコカー減税の基準が厳しくなり、ガソリン車では購入者の税負担が増える車種が多いことも、ディーゼル車を選ぶ傾向が強まる」(日経)とみている。

会社が存続の危機の中、内燃機関にこだわりながらハイブリッド車並みの燃費性能と走行性を両立させて開発した独自の環境技術「 SKYACTIV」が評価されつつあることも影響しているようだ。

現時点では道端に咲くタンポポのようなディーゼル車の開発を、今後はライバルメーカーがどこまで追随してくるのかも興味深い。

《福田俊之》

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