中国 長安自動車、3次元公差解析ツールとしてCETOL 6σを採用

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CETOL 6σ(WEBサイト)
CETOL 6σ(WEBサイト) 全 1 枚 拡大写真

サイバネットシステムは3月26日、グループ会社である米シグメトリックス社が開発した3次元公差マネジメントツール「CETOL 6σ」が中国・長安自動車の研究開発部門に採用されたと発表した。

CETOLは、3次元CADのアドオン環境で公差設計を行う公差マネジメントツールとして、自動車、航空宇宙、重工業、電機、工作機械など様々な業界において、設計・生産技術の現場で活用されている。

公差設計とは、複数の部品から構成される製品において、要求品質や設計仕様を満足するための適切な寸法公差(寸法におけるばらつきの許容範囲)や幾何公差(形体の位置や姿勢を定義するために付加する許容範囲)を検討・設定すること。ものづくりの現場では、寸法公差や幾何公差が正確に設定されていないことから部品同士の組立性や製品性能に直結する多くの問題が発生していた。

CETOLは、実体に近いバラツキ予測をものづくりの前段階で行うことが可能なため、量産工程での組立性や品質特性を設計の早い段階で検証することができる。これにより、適切な公差設計を実現するとともに、原価低減の検討にも利用されている。

CETOLは、長安自動車で採用されている3次元CADと直接統合されており、設計のプロセスの初期段階から製品の品質評価を行うことが可能。具体的には、モデルを設計する段階で、モデルそのものや機械組立変動の変化を可視化して評価、さらに、高度な数学方程式を利用してロバスト(頑強)で最適化された設計を行うことが可能となる。

《纐纈敏也@DAYS》

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