【マツダ CX-3 試乗】4WDでもゴキゲンな走りを楽しめる6MT…青山尚暉

試乗記 国産車
マツダ CX-3
マツダ CX-3 全 12 枚 拡大写真

『CX-3』には2WD 6AT、4WD 6AT、そしてこのクラスとしてはレアな2WD 6MT、4WD 6MTモデルがある。

【画像全12枚】

ここでは4WD 6MTモデルの試乗記をお届けしたい。

6MTモデルにCX-3の技術的ハイライトのひとつであるディーゼルのノッキング音を打ち消すナチュラルサウンドスムーサーのOP設定はない。とはいえその効果が分かりやすいのは40km/h、1500回転以下である。

直前に乗った4WD 6ATモデルは加速時にもっとも重い車重を感じさせるものの、スムーズさと終始ドシリとした抜群の安定感が持ち味。一方、2WD 6ATモデルはまるで上級スポーティクーペに乗っているかのような軽やかで滑らかな走りっぷりが魅力だ。が、4WDでもこの6MTと組み合わせた場合、2WD 6ATモデルと同レベルの軽やかでファンなドライビングフィールを味わうことができるのだ。

4WDモデルの6ATと6MTの重量差はわずか20kg。しかし両車を比較すると車重&ミッションによる相乗効果から、特に出足の軽さ、アクセルレスポンス、全域の静かさで6MTモデルに大きなアドバンテージがある(ちなみに2WDと4WDの車重差は6ATで70kg、6MTで60kg)。

1.5リットルの直噴ターボディーゼルエンジンはもっとも重量のある4WD 6ATモデル同様、低回転域のトルクがもう少し欲しい気もするが、一方で4速1000回転後半でも使える柔軟性を持ち合わせ、6MTのコクッと小気味よく決まるシフトフィールは、シフトする楽しみさえもたらしてくれるのだからゴキゲンだ。

加速中のディーゼルエンジンノイズの高まりは4WD 6ATモデルに比べ気にならず、ディーゼル感のなさという意味では2WD 6ATモデルに匹敵する。そこに質の高いSKYACTIV-D 1.5リットルの伸びやかな回転上昇感が加わるのだから、積極的に走れば走るほど爽快(そうかい)感、気持ち良さが増幅される。「ナチュラルサウンドスムーサーなしでもまったく問題ないでしょ」、と思わず独り言をつぶやいてしまった。

乗り心地はほかの仕様同様、路面を問わずフラットで快適そのもの。『CX-5』のディーゼルモデルでは選べないMTの組み合わせは希少であり、よりダイレクト感のあるドライブフィールは、MT派ユーザーにはたまらない魅力となるはずだ。未試乗だが、2WD 6MTの組み合わせなら、さらに軽やかでキビキビした走りを楽しませてくれるに違いない。

そんなわけで、CX-3は駆動方式、ミッションによって走りのキャラクター、動的性能感が異なるため、購入検討時には可能な限り多くの仕様に試乗して、マイベストな1台を選んでほしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
ペットフレンドリー度:★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がけ、犬との自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動も行なっている。

《青山尚暉》

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