マレーシアのナジブ・ラザク首相は、2020年までに予算の均衡化が実現し、目標通り先進国経済入りを果たすことができるとの楽観的な考えを明らかにした。
ブルームバーグ・テレビ・マレーシアの披露記念式典において、ナジブ首相は「マレーシア経済のファンダメンタルズは今後も強固であり続ける」とコメント。
課題はあるものの、2009年から2014年までの期間の国民総所得(GNI)の成長率は47.7%となり、ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)上場企業の時価総額は140%増加したと述べた。
ナジブ首相は「世界銀行や国際通貨基金などの国際機関もマレーシアの競争力やビジネスのし易さなどを高く評価しており、先進国入りに向けてマレーシアが順調に進んでいる」と話し、政府としても先進国入りに向けて焦点を絞って進んで行く考えを明らかにした。
さらにナジブ首相は、4月1日付けでの物品・サービス税(GST)導入について、反対意見もあったが経済には良いと判断して導入に踏み切った。今年はマレーシアが東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めていることから、地域の成長にも大きく関与することとなると述べた。