【NASCARスプリントカップ 第7戦】トヨタ エドワーズ、終盤失速し10位フィニッシュ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
カール・エドワーズ(トヨタ)
カール・エドワーズ(トヨタ) 全 5 枚 拡大写真

4月11日、米国テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリントカップシリーズ第7戦「Duck Commander 500」が開催された。

NASCARでは中間的な1.5マイルオーバルながら最大24度というハイバンクを持ち、高速コースとして知られるテキサスでは、カップ・シリーズ戦は年2回開催。トヨタ勢では、デニー・ハムリンが2010年の2戦、カイル・ブッシュが2013年春の大会で勝利を挙げている。しかし、カイル・ブッシュはエクスフィニティ・シリーズ開幕戦での負傷により、今大会も欠場。デイビッド・レーガンが18号車をドライブする。

10日午前、午後2回の練習走行を経て、17時45分より予選が行われ、カール・エドワーズ16番手、ケンゼス17番手、ハムリン18番手。8台のトヨタ カムリが決勝へと進んだ。

11日18時48分、1.5マイルオーバルを334周(500マイル:約800km)して競われる、今季初めての土曜開催ナイトレースのスタートが切られた。

中団グループからのスタートとなったトヨタ勢だが、18番手グリッドのハムリンはコーナリング中のハンドリングに苦戦し、徐々にポジションダウン。一方でケンゼスが8周目に12位まで順位を上げた。

32周目にこの日最初のイエローコーションが出され、全車ピットへ向かうと、ピットでポジションを上げたケンゼスが、再スタートも好ダッシュを決め、トップ10圏内に浮上。30番手スタートのレーガンも着実に順位を上げ、トップ10をうかがえる位置につけた。

1回のグリーンピットを経て、109周目のイエローコーションで全車ピットへ。ここで、ハムリンが3台分を超えるピットボックスを通過してしまったとしてドライブスルーペナルティ。首位と同一周回最後尾の22位まで後退。再スタートでは17番手のエドワーズが好ダッシュを見せジャンプアップ。ケンゼス、レーガンが続いた。エドワーズは130周目にはトップ10へ。その後、この日2度目となるグリーンピットとなり、全車がピットを終え、レースが折り返した162周目には、エドワーズは8位へと順位を上げた。

今回もグリーンピットの少し後、172周目にコース上の異物によりイエローコーションとなり、トヨタ勢はこのピット作業でもポジションアップ。エドワーズが5位、ケンゼス11位、レーガン12位、そしてハムリンも17位へと4つポジションを上げた。

この頃には日は完全に落ち、スタート時とは全く変化したコンディションにあわせるべく、各チームピットでのセッティングの変更が重要となった。

220周目過ぎにこの日3度目となるグリーンピット。素晴らしいピット作業でレーガンが5位へ。全車がピットを終えた228周目、11位を走行していたケンゼスがターン4でハーフスピン。かろうじてスピンや壁へのクラッシュは免れたが、イエローコーションとなった。このコーションで全車ピットへ。エドワーズは5位、ハムリンが好ピットで9位へ。レーガン10位、ケンゼス11位と、4台がトップ10を狙える位置で、残り100周での再スタート。

しかし、再スタート後、レーガンは酷いオーバーステア症状に悩まされ後退。15周ほどを走行したところでクラッシュ車両によりイエローコーションが出され、ここで戦略が分かれた。エドワーズはタイヤを交換すべくピットへ。ケンゼス、ハムリン、レーガンはコース上に残り、4、5、6位へ浮上。

ここで13位まで後退したエドワーズだったが、再スタート後、3ワイドでのバトルの末に一気に7位へとポジションアップ。トヨタのチームメイトもかわし、残り50周の時点で5位へ。ハムリン8位、ケンゼス9位、レーガン10位で、4台揃ってトップ10で終盤戦を迎えた。

残り40周となった295周目、10位を走行していたケンゼスが壁に軽くヒット。大きなダメージには至らなかったが、ここでイエローコーションが出され、全車ピットへ。ダメージを修復したケンゼスは12位へポジションダウン。ケンゼスは3位で再スタートを切ると、直後に2位へ。4台による、激しい2位争いを繰り広げた。

309周目にもタイヤバースト車両によりイエローコーションが出され、全車ピットへ。ここで4台がタイヤ2本交換作戦。4本交換としたエドワーズは7位へ後退。ハムリンが10位、レーガン12位、ケンゼスは車両のダメージ修復のためタイムをロスし、26位へ後退。

残り21周で再スタート。チェッカーへ向け3ワイドでの激戦が繰り広げられる中、再スタートで若干遅れたエドワーズとハムリンがトップ10圏内を争い、エドワーズが10位、ハムリンが11位、レーガンが13位でフィニッシュした。

次戦第8戦は4月19日、米国テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。

■NASCARスプリントカップ 第7戦
1位:ジミー・ジョンソン(シボレー)
2位:ケヴィン・ハーヴィック(シボレー)
3位:デイル・アーンハート・Jr.(シボレー)
4位:ジョーイ・ロガーノ(フォード)
5位:ブラッド・ケゼロウスキー(フォード)
6位:ジェイミー・マクマレー(シボレー)

■ドライバーズポイント
1位:ケヴィン・ハーヴィック(シボレー)306P
2位:ジョーイ・ロガーノ(フォード)280P
3位:マーティン・トゥルエックス Jr.(シボレー)266P
4位:ブラッド・ケセロウスキー(フォード)246P
5位:ケイシー・カーン(シボレー)230P
6位:ジミー・ジョンソン(シボレー)216P

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 1回あたり300円、10分で施工できる凄技コーティング、洗車機との相性も抜群『CCウォーターゴールド』が選ばれる理由PR
  2. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  3. ホンダ『イエ GTコンセプト』が初公開、4ドアクーぺEVで中国トレンドに真っ向勝負…北京モーターショー2024
  4. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  5. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  6. スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
  7. アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
  8. ディフェンダー 最強モデル「OCTA」、V8ツインターボ搭載…7月発表へ
  9. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  10. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る