【ランクル オーナー熱愛トーク】移動も目的もすべてが趣味になる…「永遠の相棒」その魅力とは?

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新旧ランドクルーザーオーナー4人に、「ランクルの魅力」を熱く語ってもらった。左から牟田さん(ランクル200)、小久保さん(ランクル70)、長嶋さん(ランクル70)、西久保さん(ランクル60)。
新旧ランドクルーザーオーナー4人に、「ランクルの魅力」を熱く語ってもらった。左から牟田さん(ランクル200)、小久保さん(ランクル70)、長嶋さん(ランクル70)、西久保さん(ランクル60)。 全 30 枚 拡大写真

2014年夏、期間限定の復活を遂げ、ことし6月末までの限定生産として世に送り出されるトヨタ『ランドクルーザー70』シリーズ。国内での予想を上回る受注に加え、新興国を中心とした海外でも根強い人気を誇るこのモデルは、なぜ人を惹きつけるのか。

今回、その魅力を探るべく、4人の新旧“ランクルオーナー”に話を聞いた。愛車に乗って集まってくれたのは、牟田隆徳さん、小久保修さん、長嶋和幸さん、西久保浩二さんの4人。中でも小久保さん、長嶋さんは今回の限定生産の発表を聞いていち早く購入を決め、納車されたばかりのランクル70とともに駆けつけてくれた。なぜ今、ランクルなのか。ランクルへの熱い想い、その価値をオーナーの視点から自由に語ってもらった。

簡単なプロフィールは下記のとおり(集合写真の左から順に、以下敬称略)。

牟田隆徳さん…ランドクルーザー200 ZX 所有 多摩市在住
小久保修さん…ランドクルーザー70バン 所有 相模原市在住
長嶋和幸さん…ランドクルーザー70バン 所有 水戸市在住
西久保浩二さん…ランドクルーザー60 所有 八王子市在住

◆積める、操れる、信頼できる、そして人間臭い

----:まず、皆さんの『ランドクルーザー』との出会いと、なぜランクルを選んだのかを教えてください。

小久保:もう僕は、ひたすらランクルなんですよ。学生のときに免許を持ったときから、四駆に乗りたかった。社会人になって経済的に余裕ができて、『80』 を購入した。最初は『60』を狙ってたんですけどね。ランクルの魅力は、絶対的な信頼性、ですかね。22年間、80に乗ってましたけど、これ以上に欲しいクルマは見つからなかったですね。

長嶋:僕はいままでフォルクスワーゲン『トゥアレグ』、BMW『650i』と乗り継いで、3台目になりますが、最も電子制御が少なく、良くも悪くもドライバーの裁量に任せられる部分が多いところに魅力を感じますね。趣味がアウトドアとクルマで、これからはやっぱり四駆かな、と。ほかの四駆とはまったく違った乗り味があって、運転自体が楽しい。試乗して「なんだこれは?」と思うと同時に「これしかない!」って思っちゃいましたね。

小久保:家族の反対もあったんじゃないですか。

西久保:家計には優しくないですもんね。このクルマ(笑)。

牟田:僕が『200』を選んだ理由は、天候を問わず、どんな道でも走破できて、酷使しなければ故障とはほとんど無縁の信頼性があるというところですかね。実家のある九州まで1400km、下道で往復することも多いんですが(一同「えーっ、下道で!?」)、荷物もたくさん積めて、高速道でも快適で疲れ知らず。大型サルーン顔負けの動力性能がいいですね。

西久保:僕が60を手にした動機は、キャンプや釣りによく行くので、道具を積みっぱなしにできるクロカンを探していた。この60は、昭和な感じで電子音もしない。シートベルト警告音もない(笑)。若いころ初めてクルマに乗ったときの感覚に近いんですよね。あと視点が高くて見晴らしが良いのもいいところです。人間臭い部分もあって、いい相棒です。

◆ルーフテントが先か、まず車高を上げるか

----:アウトドアでの使いやすさや、絶対的な信頼性。このあたりに魅力の秘密がありそうですね。「相棒」という言葉も出ました。それだけライフスタイルに密着したクルマですと、やはり「自分流」に仕上げて行く楽しさもあるのでしょうか。

西久保:僕はルーフテントを積んで、車中泊ができるようにしようかなと。

牟田:ああ、いいですね。僕の200はもともと大きいから温泉めぐりなどの道中では車中泊するけど、ルーフテントっていうのもいいですね。

長嶋:僕は車高を上げたいですね。まず2インチぐらい。ルーフキャリアも付けたいけど、どっちを先にやるか悩んでるところです。

小久保:僕も次の車検のときに車高を少し上げようかなと。あと、まだ買ったばかりでナビが付いてないし、オーディオもないので、AV機器まわりを整備したいですね。ルーフテントかあ、いいな。

牟田:色々楽しめるのが良い所ですよ。13年間、大きなトラブルはまったくないですしね。やっぱりランクルは安心感がある。「地球上で最後に残るクルマ」っていうキャッチコピーがありますよね。この表現がぴったりという感じ。僕は仕事で中国に3年間駐在していたけど、ランドクルーザーは『陸王』と呼ばれて、ステータスのある人たちが多く乗ってましたね。

西久保:僕も海外旅行でオーストラリアに行ったら、70だらけでしたよ。

◆「道具じゃない」からこそ楽しめる乗り味

----:走りについてはいかがでしょうか。特に今、小型車やエコカーが主流の中で、あえてこの70を選ばれたお二人にお聞きしたいのですが。

小久保:いまは慣れましたが、試乗のときは緊張しましたね。80と同じようにクラッチを合わせたりすると、平気でエンストしますね。

牟田:えっ!? これマニュアルなの?

小久保・長嶋:そうなんですよ。

長嶋:ランクル70はマニュアルしかないんですよ! 乗り味で印象的なのは、ステアリングですね。システムがほかのクルマとちょっと違う。期待していた以上に戻ってくれない。切ったぶん、自分で戻さないといけない。交差点とかで、油断すると「おっとっとっと」となっちゃう。けど、そのユルさが良いですよね。

西久保:クラッチは重くないんですか?

小久保・長嶋:気になるほど、重くないですね。

小久保:僕が気になるのは、操舵角。最小回転半径がバンで6.3m、ピックアップで7.2mって、80より切れが悪い。

牟田:このサイズのクルマだと切り返しはたいへんですよね。

西久保:でも細かな文句を言いながら、自虐的に楽しんじゃってますよね(笑)。

牟田:ランクルは単なる道具じゃないから、やっぱり気持ちが入っちゃってますよ。で、ラダーフレームのクルマって、独特の乗り心地がありますよね。揺りかごに乗ってるって感じがする。そこがたまらない。

長嶋:仕事で『プリウス』に乗るんですけど、まあよくできたクルマです。静かだし、燃費いいし。でも70には、時代を超えたクルマらしさがあるというか。「自分の手足でしっかり操ってる」という感覚にさせてくれますね。

◆買うなら「今しかない!」と思った

----:ランクル70は6月末までの限定生産ですが、長嶋さん、小久保さんは購入にあたってやっぱり「限定」というものを意識されたんでしょうか?

長嶋:僕は、アウトドアで使えるクルマを探していた時に、ちょうど「ランクル70が限定復活する」というニュースを見たんですよね。それで色々と調べていくうちに「今しかない!」と思って。それでまず試乗したら「これしかない!」と。

少しでも興味があるならば、まず試乗して、乗ってみて、70ならではのクセや乗り味を体感してみてほしいですね。この世界は他では味わえないと思いますよ。乗ってみて、ピンときたら、また乗って…と。

小久保:僕も最初は、22年乗った80から買い替えるつもりは全然なくて、けど70のニュースを見たら気になってしまって。一度試乗したらもうダメでしたね(笑)。あまり増えちゃうのも個人的には困っちゃうけど、「面白そう!」と思った人は急いだほうがいいかもしれませんね。

◆移動することも趣味になる、永遠の相棒

----:皆さんのお話を聞いていると、細かいところでは小言をいいながらも、ランクルをすごく愛しているという気持ちが伝わってきます。だからこそ、道具ではなく「相棒」なんでしょうね。では、最後に、みなさんにとって「ランクルとは」。

西久保:子供のころに遊んだ秘密基地のようというか、ずっとこの空間にいたいという感じですかね。いまのクルマにはない、暖かさがありますね。

牟田:私にとっては、信頼できるクルマ、ですかね。耐久性があって故障しない。未舗装の道路も力強く走る。信頼できる相棒ですね。

長嶋:今までは、どこかに行きたいからクルマという手段を選んだけど、このクルマは、移動手段というよりも、「乗りたい」と感じさせてくれる乗り物。山へ遊びに行くときも、このクルマで行くと、移動と山登りのすべてが趣味になる。

小久保:僕にとっては空気のような存在ですかね。いてくれて当たり前っていうか。80から70に乗り換える間、数日間、クルマがない時間があったんですが、もう、なんとも空しかった。体の一部かな。永遠の相棒ですね。あ、でもディーゼル版が出たら、どうしよう、買い換えるかも…(笑)。

《聞き手:宮崎壮人 まとめ:大野雅人》

《レスポンス編集部》

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