潮の干満を味方に…首都高晴海線、バラストとジャッキの調整で橋桁を接続[フォトレポート]

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台船で晴海運河を移動する橋桁
台船で晴海運河を移動する橋桁 全 28 枚 拡大写真

2017年の完成を目指して工事がすすむ首都高10号晴海線晴海出入口付近。既存の晴海通り(延伸部)の間に首都高の橋桁を設置する工法に、「台船リフトアップ架設工法」が選ばれた。クレーンではなく、船上のジャッキで持ち上げるという手法だ。

車道や鉄道などの橋桁を架ける工法は、ベント工法や送り出し工法、ケーブルクレーン工法などがあるが、同社は「橋桁を船で運び、船上に設置されたマルチストランドジャッキで持ち上げる。橋桁の両側の架設を待つことなく同時進行でこの橋桁を架設することができ、工期短縮や設置機材の縮小化にもつながる」と話していた。

晴海線は山間の高架橋などと異なり、大きな運河の上に建てることから、「潮の干満や流れに細かく対応する必要がある」と同社。悪天候が続き、この報道公開も“再延期”されて22日に実現した。

143mの橋は、既存の晴海通り延伸部をくぐり抜け、架設高さまでリフトアップする。橋が目指す高さまで到達したところで橋脚との連結作業を行う。橋桁が橋脚とつながった時点で、台船はバラストを注入し、橋桁から別れて行く。

この日の晴海運河の満潮時間は5時23分。報道公開が行なわれた7時過ぎごろには、橋桁は目標の位置・高さにほぼ到達していた状況だった。

《レスポンス編集部》

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