中国市場において、GMとトップシェア争いを展開しているフォルクスワーゲングループ。同社が2015年、中国で新車攻勢に出ることが分かった。
これは4月20日、中国で開幕した上海モーターショー15において、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。プレスカンファレンスに登壇したヨッヘン・ハイツマン中国担当取締役は、「今年、中国で60以上の魅力的な新型車を発売する」と宣言している。
60以上の新型車とは、改良モデルを含む。また、グループ傘下のアウディ、セアト、シュコダ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレーなどを、含めての数字。それでも、年間60を超える新型車の中国投入は、異例の新車攻勢といえる。
フォルクスワーゲングループの2014年の中国販売実績は、過去最高の368万台。前年比は12.5%増と、2桁の伸びを達成した。
フォルクスワーゲングループの中国合弁には、上海汽車(SAIC)との間の上海フォルクスワーゲン(上海大衆)と、第一汽車(FAW)との間の一汽フォルクスワーゲン(一汽大衆)の2社がある。2014年のフォルクスワーゲンブランドの中国実績は、前年比10%増の276万台。中国専用車の『ラビダ』をはじめ、『パサート』、『サジター』『ボーラ』、『ティグアン』、『CC』、『ジェッタ』などの販売が好調だった。