横浜ゴム、次世代冷媒対応のカーエアコン用ホースを開発

自動車 ビジネス 企業動向
横浜ゴム カーエアコン用ホース AC6B 11
横浜ゴム カーエアコン用ホース AC6B 11 全 2 枚 拡大写真

横浜ゴムは、次世代冷媒として欧州で普及が進むHFO-1234yfに対応するカーエアコン用ホース「AC6B 11」を開発した。

HFO-1234yfは従来の冷媒に比べ地球温暖化への影響度合いが低く、欧州の自動車産業界ではGWP(地球温暖化係数)150以上の冷媒使用規制を段階的に進めている。横浜ゴムはすでにカーエアコンシステムメーカーに新ホースを納入しており、主に欧州向け車輌に同ホースを採用したエアコンが搭載されている。

カーエアコン用ホースの構造は外側から外面ゴム、補強糸、内面ゴムとなっており、内面ゴムの内側は冷媒の漏れを防ぐためポリアミド樹脂によってコーティングされている。HFO-1234yfは長期使用により徐々に分解が進むことで酸が発生する性質があるため、従来のホースでは樹脂が腐食するという問題があった。この対策として横浜ゴムではポリアミド樹脂に受酸剤を配合して酸を取り込む設計とし、樹脂の腐食・冷媒の漏えいを防ぐことに成功した。

今後、米国の自動車産業界でもHFO1234yfの採用が進むとみられるため、横浜ゴムでは欧米のカーエアコンシステムメーカー及びカーメーカーに向けてHFO-1234yf対応ホースの販売活動を強化していく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る