【EVフェスティバル15】EV・PHEVがより身近に…耐久チャレンジは初のドローン中継

エコカー EV
日本EVフェスティバル2015
日本EVフェスティバル2015 全 10 枚 拡大写真
5月3日、電気自動車の祭典「日本EVフェスティバル2015」が筑波サーキット・コース1000で開催された。

今回で21回目となる同イベントは、コンバート(改造)EVや電気レーシングカート(ERK)の耐久チャレンジ、国内外メーカーのEV・PHEV試乗会、自動車ジャーナリストによるトークイベントなど、EVやPHEVを身近に感じることができるプログラムが満載。真夏のような日差しの下、多くの来場者で賑わった。


◆各メーカーのモデルがずらり、FCVや電気三輪車も

各自動車メーカーからはBMW『i3』、VW『e-up!』、テスラ『モデルS』など話題のEVに加え、燃料電池車(FCV)であるトヨタ『MIRAI(ミライ)』も展示された。FCVは水素と酸素の化学反応によって発電しモーターを駆動させて走るため、原理的にはEVの兄弟分と言うことができる。日本EVフェスティバルでは初登場のMIRAIだったが、注目度は高く、展示車の周りは興味津々といった様子で眺める来場者で賑わった。

また日本EVクラブが提案する電気三輪車「世田谷 Swing E3」も展示。トヨタ『i-ROAD』を模範とし、バイクの軽快さと四輪の安定性を併せ持つ前2輪・後1輪の電気三輪車だ。実際にまたがって乗ることもでき、子どもから大人まで多くの注目を集めていた。

その他にも、今回は初めて「ERK30分ディスタンスチャレンジ」および「コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジ」の様子を、ドローンによって同時中継する試みが行われた。撮影された映像は後日公開される予定だという。


◆EVの今と未来語るトークショー

昼休みの時間と表彰式前の2回に分けて、著名な自動車ジャーナリスト達によるトークショーが行われた。

「EVに乗っていると周りから注目を浴びる」等、“EVあるある”ともいえる話や、「EVが普及していくために何が重要であるか」等といったEVに関する話題が繰り広げられた。またカーライフ・エッセイストの吉田由美氏は、「ガシガシ走らなくても良く、自然体で楽しめる雰囲気が心地よい」と、同イベントのアットホームな雰囲気を言葉で表現した。


◆手作りEVでのチャレンジ、勝利の喜びもひとしお

「ERK30分ディスタンスチャレンジ」では女性ドライバーのチームがワンクラス・ファステストラップの部門で優勝し、男性の参加者が多い中、表彰台に華を添えた。

「コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジ」では、レース参加車両を自分たちの手で自動車をEVにコンバートしてレースに参加する。今回リチウム電池の部門で優勝したチームは「4年目にしてやっと優勝することが出来ました」とその歓びを語っていた。

閉会式では日本EVクラブ代表の舘内端氏が「今回が21回目の開催となった『EVフェスティバル』ですが、開催を重ねるごとにその認知度も高まってきて、今回はこんなに多くのお客様に集まっていただくことができました。組織が成長して大きくなったこともあり、日本EVクラブは『一般財団法人 日本EVクラブ』と名前は変わりますが、今後も変わらずEVの素晴らしさを伝えていけるような活動を続けていきます」と語り、イベントを締めくくった。

《石原正義》

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