トヨタ豊田社長「一番変わらなければいけないのはトヨタ本体」

自動車 ビジネス 企業動向
トヨタ自動車 豊田章男 社長
トヨタ自動車 豊田章男 社長 全 3 枚 拡大写真
トヨタ自動車の豊田章男社長は5月8日に開いた決算会見で、4月に実施した体制変更について「一番変わらなければいけないと痛感しているのが実はトヨタ本体」とした上で、「現場に近い人に権限を渡し、現場に近い場所で判断できる体制を目指した」と述べた。

豊田社長は「トヨタグループではディーゼルエンジンやブレーキ事業など抜本的な競争力強化に向けた対策を進めているが、その中で一番変わらなければいけないと痛感しているのが実はトヨタ本体で、私自身、そのことに非常に大きな危機感を持っている」と、今回の体制変更の背景を明かした。

さらに「社長就任以来、数々の試練を経て、成長にもいろいろな成長があり、目に見えない成長もあるということを学んだ。成長を支える競争力の原単位は目に見えるもの、目に見えないもの含め大変多くあり、数値に表れにくいものにこそ、こだわって伸ばしていきたい。その中でやはり人材育成こそが自分の一番の使命だと思う」とも強調した。

その上で「トヨタを持続的に成長し続ける会社にしたい。そのためには適材適所で誰でもどこでもいつでも出番があるという体制を敷いた。すべては人で決まる、真の競争力。それをさらに磨きをかけるための布陣」と述べた。

トヨタが4月1日付けで実施した体制変更では、それまで副社長がビジネスユニットや機能の執行責任者を務めていたものを、専務以下で完結する体制に移行し、ビジネスユニットのプレジデントや、地域・機能の各本部長自らが現場で迅速に意思決定できるようにした。また海外や技能系職場、グループ企業出身者を新たに役員として登用したのも特徴。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産の商用車200台超、英国ホテルチェーン大手が導入へ…価格や性能が決め手に
  2. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. SHOEIのフラッグシップヘルメットに限定「カーボン」仕様が登場!「垂涎の一品」「想像より安い」など話題に
  5. 公道走行不可、メルセデスAMG最強「GT2エディションW16」発表…F1技術搭載で830馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る