【スズキ アルトターボRS 試乗】実生活で乗ってわかる燃費の優秀さ…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ アルト ターボRS
スズキ アルト ターボRS 全 8 枚 拡大写真

実は導入時の箱根の試乗会では、限られた試乗枠内で走りに納得しきねない部分があった。そこで別の個体でステージを都内&日常に変え、再試乗。すると新たな一面が見えてきたのだった。

再試乗で“納得できた”のはステアリングフィール。箱根で経験済みだったワインディングを含めて、今回の個体は切る/戻すのフィールが自然で、全体的な手応えにも安定感が実感できた。パワステの制御(感触)にも差がみられ、それが個体差によるものなのかどうか、サスペンション系の馴染みの違いなのか等は不明。だが今回は「これなら心置きなくハイペースの走りが楽しめる」と、印象が修正できた次第。

一方でホンダから『S660』が登場した今、コチラのエンジンは比較すると、回して走ることで楽しさが実感できる性格であることも認識。自動シフトのASGは『フィアット500』などの初期型より遥かに変速時間もツメられ、ショックも少ない。が、マニュアル操作でシフトを行なうと、よりエンジンの旨味を引き出しながら走れる。

そして燃費だ。今回、街中、高速道路を含め、200km以上を普通に走らせて19.9km/リットル(満タン法)と出た。これは、アクセルを踏み込んでワインディングを走る場面も含めてだから、十分に優秀。ちなみにノーマルの「X」も同様に走って26.2km/リットル(同)。それぞれカタログ記載のJC08モード燃費の数字こそ上回っていないものの、両車とも実生活のなかで使う実燃費としたら“御の字”だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  3. レクサスの3列大型SUV『TX』、約845万円から…北米初の現地生産PHEVも設定
  4. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  5. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る