【新聞ウォッチ】大阪都構想僅差の反対で実現せず、橋下氏「負けは負け」政界引退へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年5月18日付

● 「大阪都」反対多数、住民投票、橋下氏「政界引退」、大阪市長、任期満了で(読売・1面)

●減税対象の軽自動車、三菱自動車「eKワゴン」発売(毎日・9面)

●オリックス入札検討、GE日本事業、車両リースに照準(産経・1面)

●地方の景況感大幅改善、地域経済500調査、賃上げ、7割が実施(日経・1面)

●経営の視点、マツダと包括提携の事情、トヨタも盤石ではない(日経・11面)

ひとくちコメント

大阪市の橋下徹市長が5年前から掲げた「大阪都構想」の賛否を問う住民投票が行われた関係で、週末はこのニュースばかりが目立っていたが、開票の結果は、「反対」が「賛成」を1万票余り上回って多数決で否決。今の大阪市がそのまま存続することになった。

きょうの各紙が1面トップのほか、社会面などで大きく報じているが、「大阪都構想」が否定されたことで橋下氏は政界引退の意向を表明。各紙の見出しも「橋本氏政界引退」が際立つ。

それにしても賛否を問う住民投票の開票結果は「反対」が70万5585票に対し、「賛成」が69万4844票の大接戦だった。まるで軽自動車のシェア争いを彷彿させるような差である。

2014年(1月から12月)の軽シェア争いはスズキが70万9083台に対し、ダイハツが70万6288台。ちなみに年度ベースではダイハツが逆転してトップを維持したが、大阪市民の有権者数は210万人余りで投票率は66.8%だった。

昨年度の軽自動車の販売台数も217万台強で、ダイハツ(31・6%)とスズキ(31・2%)の両社をプラスすれば、投票率の数字とも実によく似ている。

ただ、僅差でも「負けは負け」として「権力者は使い捨てがいい」と潔く引退を表明した橋下氏に対して、「あと5年は続投する」とみられるスズキの鈴木修会長。橋下氏45歳、鈴木氏85歳。ダブルスコアに近い年齢差や政治家と経営者の違いはあるが、引き際だけは対照的である。

《福田俊之》

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