いすゞの「ワクワクを感じた作品」が集合…デザインセンター作品展

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
「いすゞデザイン こころみ展」会場風景
「いすゞデザイン こころみ展」会場風景 全 21 枚 拡大写真
いすゞ自動車デザインセンターによる「いすゞデザイン こころみ展」が東京六本木のAXISビルで5月22日にスタートした。これは同センターが「楽しむ」ことを前提にして6年にわたって取り組んできた活動の成果展示だ。

いすゞ自動車デザインセンターでは2009年から「ワーキンググループ活動」に取り組んできた。これは個々のメンバーのスキルアップやコミュニケーション向上を目的としたもので、デザイナーやクレイモデラーなどの職能の壁を越えたチームで演習や作品作りをおこなうというもの。

言うなれば「課外活動」ということになるのだが、面白いのは「通常業務に支障をきたさない限り、就業時間内にやってよい」ということだ。こうしてスケッチ演習やオブジェ制作といったさまざまな課題に取り組み、そのなかで「ワクワクを感じた作品」を集めたのが、今回の展示会となる。

ワーキンググループ活動を始めた理由として、丸山公顧デザインセンター長は「自分から進んで、しかも楽しんで仕事をするような環境を作りたかった。それにグループで考えることは『いすゞのデザインってなんだろう?』と各々が問い直す機会にもなる」と説明する。

背景にあったのは「デザイン業務も職能の細分化が進んだ結果、一日中誰ともコミュニケーションを取らなくても仕事が進められてしまうようになってしまった。これでは先輩から後輩への技術伝承はできないし、『やらされる』仕事ばかりになってしまう」ということだったとか。「だからチームでなにかを作るということをしたかった」とのこと。

会場に展示されている作品は、立体表面の陰影を研究するオブジェやイラストストーリーを本にまとめたもの、ペーパークラフトを用いたコマ撮りアニメなど、バラエティに富んでいる。歴代『エルフ』のフロントエンドをあしらったクッキーといったユニークなものもある。

なかでも圧巻なのは、6台のペダルカーだ。最終的にレースをするということで、フレームの設計段階からメンバーがアイデアを出し合い、それぞれユニークなデザインが実現している。

なお『スミダM型』バスはデザインセンターではなく、開発部門にある試作部のメンバーによる作品。ペダルカーのシャシー製作を担当した縁による参加だが、これも単なる縮小コピーではなく、デフォルメするためにデザイン作業を経ていることに注目したい。

この「いすゞデザイン こころみ展」は5月24日まで。入場無料。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  4. 日産、2025年の「NISMO Festival」中止…「例年通りの開催が難しいと判断」
  5. ルノー日産三菱、仏ドゥエー工場でEV共同プロジェクト推進…次期『エクリプス クロス』開発・生産へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る