【自治体総合フェア15】紙製容器でできたマグネシウム空気電池、自治体で人気に…古河電池

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古河電池のマグネシウム空気電池「マグボックス」
古河電池のマグネシウム空気電池「マグボックス」 全 1 枚 拡大写真

古河電池は東京ビッグサイトで開催された「自治体総合フェア2015」にユニークな電池を出展した。それは「マグボックス」と名付けられたマグネシウム空気電池で、一見するととても電池とは思えないものだ。

なにしろ約23cm四方の紙の箱で、中にまた4つ箱が入っていて、そこからUSBポート付のチューブが延びているだけなのだ。重さも1.6kgと非常に軽い。なんでも、その4つの箱にそれぞれ500ml分の水や海水を入れると発電するとのこと。

「発電時間は最大5日間で、スマートフォンが30台充電できます。技術的には20年ほど前のものなんですが、紙製容器でできたマグネシウム空気電池は世界で初めてのものです」と同社関係者は説明する。

開発のきっかけは言うまでもなく2011年の東日本大震災で、福島県いわき市に事業所を持つ同社が、震災時に得た「何が本当に必要だったのか」という経験を活かし、凸版印刷と共同で開発した。

2014年12月に自治体や企業向けに販売したところ、非常に好評で月に1000個以上売れる人気商品になっているそうだ。価格はオープン価格だが、2万5000円ぐらいで販売されているという。1回しか使用できないが、一般ゴミとして捨てることができるので、その辺も人気の秘密のようだ。

《山田清志》

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