フォルクスワーゲンは、FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦「ラリー・ポルトガル」に市販車ベースの『ポロ R WRC』3台で参戦、ヤリ-マティ・ラトバラが今期初優勝を飾った。
5月21日から24日にかけて開催されたラリー・ポルトガルは、ポルトガル北部のポルト近郊、マトジーニョシュを拠点とするグラベル(未舗装路)ラリー。競技区間(スペシャルステージ・SS)は16、SS距離351.71km、総走行距離1526.16kmで行われた。
21日の夜、ラリーは2台同時走行の特設コースであるスーパーSSからスタート。フォルクスワーゲンチームは、アンドレアス・ミケルセンが首位を奪い、2番手にセバスチャン・オジェ、3番手にラトバラという幸先の良いスタート。続く22日は、後方スタートのラトバラが首位に立ち、ミケルセンが3番手、オジェは6番手に。路面には細かな浮き砂利が乗り、先頭を走るオジェには不利なコンディションということもあり、後半の巻き返しが期待された。
翌23日はラトバラが首位を快走、オジェは大きく順位を上げて2番手にまで躍進。ミケルセンは3番手の選手と1.1秒差の4番手で、最終日の逆転を狙う。最終日の26日、ラトバラとオジェの首位争いは僅差でラトバラに軍配が上がり、ラトバラ選手は今季初勝利、WRC 通算13勝目を獲得した。ミケルセンも逆転で3位表彰台を獲得し、フォルクスワーゲンは開幕戦モンテカルロ以来となる表彰台独占を達成した。
フォルクスワーゲンチームは全16SSのうち、11SSでトップタイムを記録する強さを発揮。マニュファクチャラーズ選手権、ドライバーズ選手権ランキングともに首位を堅持した。第6戦「ラリー・イタリア」は6月11日から14日までの日程で開催される。