携帯キャリアへの期待調査…半数が「通信料金の高さに不満」

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スマホキャリアへの不満
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 格安SIMやSIMフリースマホなど、携帯通信キャリアにしばられない携帯電話のスタイルが着目されているが、イードが自主調査した「携帯キャリアへの期待調査」の結果では、生活者は携帯通信キャリアから脱却するほど不満をもってない現状が判明した。

 イードが実施した「携帯キャリアへの期待調査」は、4月24日から5月8日にかけて、携帯通信キャリアのサービスや品質を生活者がどう感じているかを調べたもの。調査は全国の25~49歳の男女に対して、性・年代別にパネルを均等割付した調査で、568件の有効回答数をまとめたもの。

 まず、現状の携帯通信キャリアへの不満としてもっとも高いものは、通信料金が高い(48.2%)で、次いで長期契約者へのメリットが少ない(24.3%)となり、携帯通信キャリア回線を利用している生活者は、通信料金の高さと長期利用者へメリットがないことを不満に感じている。しかし、その一方で不満は特にない(32.2%)と感じている生活者もいることから、通信料金が高いという事実はあるものの、サービス内容、通信品質などを総合的に考慮すると、通信キャリアにそれほど不満がないと感じている生活者も多い現実がある。

 さらに、かつては携帯通信キャリアを選ぶときの要素となった通信速度への不満はわずかに11.3%で、通信速度が不満になることは以前ほど大きくなかった。ただし、通信速度への不満をキャリア別に比較すると、ドコモ(8.8%)やKDDI(8.4%)に対してソフトバンクユーザの20.3%が通信速度が遅いと感じており、ソフトバンク環境では通信速度の不満を感じやすい傾向があった。

 生活者が高いと感じている通信料金であるが、現在の支払っている料金は、4,000~6,000円が29%で、6,000~8,000円が38.2%となり、半数以上が4,000円以上の料金を支払っている。ちなみに、望ましいと思う料金に対しての回答は、2,000~4,000円が46.7%で、4,000~6,000円が24.1%となり、4,000円以下に料金を抑えたい、高くても6,000円どまりにしたいという生活者のニーズが見える。なお、2,000円以下の通信料金が望ましいと答えた生活者も23.9%いるので、通信料金を徹底的に低価格にするサービスにも一定のニーズがあることがわかる。

 ところで、かつて通信キャリアの変更については、メールアドレスも変わるのでいやだという声が多かったが、最近ではもはやキャリアのメールアドレスのニーズはそれほど高くない、メールアドレスが変わることをいやがる生活者は30.4%にとどまった。むしろ、通信キャリアを切り替えられない理由として上がっているのは、家族とのセット割引プラン(29.6%)で、割引プランが携帯通信キャリア変更の抑制につながっていることが明確になった。

 ちなみに、メールアドレスに依存する必要がなくなった理由であるが、フリーのメールアドレスでコミュニケーション手段が代替(21.6%)できているわけではなく、コミュニケーション手段がLINEに切り替わったから(87.2%)が大部分で、メールにも変化の兆しが見えはじめている。

ユーザーは携帯通信キャリアにそれほど不満がない……調査結果

《高木啓@RBB TODAY》

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