【NEW環境展15】使用済みペットボトルをオーダーメイド樹脂にカスタマイズ…協栄産業

自動車 ビジネス 企業動向
協栄産業は使用済みのペットボトルからさまざまな樹脂を製造
協栄産業は使用済みのペットボトルからさまざまな樹脂を製造 全 3 枚 拡大写真

飲み終わったペットボトルを回収してリサイクルする動きが進んでいるが、栃木県小山市に本社を構える協栄産業はそのペットボトルをお客の要望に応じてさまざまな樹脂にカスタマイズしている。

【画像全3枚】

同社はこれまで難しいと言われたペットボトルからペットボトルへのリサイクル技術を日本で初めて確立した会社で、これによって、新たに石油由来の原料を使用せずにペットボトルの製造が可能になった。現在、大手飲料メーカーでその樹脂「MR-PET」がリペットボトルとして再利用されており、その動きはどんどん拡大しているという。

同社はリペットボトルのほか、食器、人工木材、ランドセル、スポーツシューズ、制服など向けの樹脂も製造。なかでも、人工木材は本物の木材とほとんど変わらないほど。しかも、釘などを打ち込んでも大丈夫なのだ。

「当社はお客の要望に応じて樹脂をつくっていますが、その種類は毎年のように増えています。とにかくお客の要望があれば、何にでも挑戦しています」と同社関係者は話す。

2014年に環境大臣賞を受賞した協栄産業は、都市から出る使用済みのペットボトルやプラスチックを“都市油田”と呼び、低炭素社会実現のためにさらにリサイクル技術を磨いていく方針だ。使用済みペットボトルのリサイクルは、原料から新たなPET樹脂を製造する場合に比べ、CO2排出量を63%削減できるそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 「ランクルと戦える」日産の大型SUV『パトロール』日本発売へ、SNSでは「売れるんじゃないか?」と期待の声
  3. コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025
  4. モチーフはピックアップトラック、『ジムニーシエラ/ノマド』用の新型フェイスキット「CH:AMP」が登場
  5. 自動車業界の“夢と現実” 日産、今期2750億円営業赤字見通し、トヨタは42車種128万台リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る