【NEW環境展15】塵芥車もいよいよハイブリッドの時代

自動車 ビジネス 企業動向
モリタの回転式電動塵芥収集車Eセブン
モリタの回転式電動塵芥収集車Eセブン 全 4 枚 拡大写真

NEW環境展の収集・運搬・搬送エリアに見慣れたクルマたちの集団を見つけた。ゴミの収集を行う街の働き者、塵芥(じんかい)車である。展示していたのは消防車などの特装車両大手のモリタ、ダンプカーなどのボディ架装を行う極東開発工業、新明和工業の3社のブースだ。

それにしても、なぜ3台もの塵芥車が展示されているのか。それは当然ながら、それぞれが新型車であるからだ。架装したボディ自体は回転板式、あるいは圧縮式の塵芥車で従来のものと機構はほぼ同じ。新型車の特徴はハイブリッドであることだ。つまりディーゼルエンジンだけでなく、電動モーターでも走行と積み込み作業が行える塵芥車なのである。

今回、同じタイミングで3社がハイブリッド塵芥車を展示したのは、ベースになっているトラックが同じ日野『デュトロ』のハイブリッドであることが影響している。日野自動車とボディメーカーの3社がそれぞれ共同開発して作り上げたシャーシに、それぞれボディを架装しているのだ。

デュトロハイブリッドのトランスミッションとエンジンの間に走行用モーターを置くレイアウトにより、トランスミッションにPTO(駆動力取り出し機構)を組み込むことでエンジン、モーターのどちらでも積み込み作業に必要な油圧を作り出すことができるのである。

新明和は従来から、独立したバッテリーをプラグインあるいはエンジン走行によって充電し、積み込み作業を電動ポンプによって行う電動塵芥車を設定しているが、今回のイーキューブ・ハイブリッドタイプは、ハイブリッド用のモーターとバッテリーを使うため、架装部側の重量増が抑えられ、ディーゼル塵芥車と変わらない積載量が確保出来ると言う。

夜間や早朝、ゴミの収集を行う作業中の騒音低減や排気ガスの排出をゼロにできるのは、住宅地の環境改善に大きく貢献しそうだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る