【マクラーレン 570S / 540Cクーペ 発表】女性も意識して開発、より実用的に

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マクラーレン 570Sクーペ(右) 540Cクーペ(左)
マクラーレン 570Sクーペ(右) 540Cクーペ(左) 全 8 枚 拡大写真

マクラーレン『570Sクーペ』と、『540Cクーペ』は同社のスポーツシリーズに属し、価格は570Sクーペが2556万円、540Cが2188万円と、ドイツの競合メーカーを意識した値付けとなった。

それら競合との比較について、マクラーレン・オートモーティブ・アジア日本支社オペレーション・マネージャーの名取雅裕氏は、「クルマの仕様、スペックを含め、基本的には何一つ劣るところはない」と自信を見せ、「あとは、志向、好みの部分での判断になるだろう」と話す。

スポーツシリーズ開発においては、実用面を考慮し、特に女性の使用も意識。名取氏は「女性の認知と理解と興味関心を得るためのクルマ作りは重要だ」と述べ、「実際に本社のエンジニアリングチームの開発の中には女性メンバーもおり、彼女の意見が反映されている」という。

その一例は、カーボンモノセルのサイドシル部分だ。『650S』などは路面と水平になっているのに対し、スポーツシリーズは前方に向けて傾斜が付けられた。この理由は、「スカートをはいた女性が乗り降りしやすいように考えた」(名取氏)という。つまり、「女性はもとより男性も、乗り降りが楽になればなるほど、面倒くさくないから乗ってどこかに出かけようというきっかけになり、とても重要なポイントなのだ」と説明。

マクラーレンの乗り味、乗り心地は『P1』から全て、“エブリデイレーシングカー”というコンセプトのもとに開発されている。そのうえで、「ラグジュアリーセダンの乗り味をこのスポーツシリーズでも実現できればというくらいの意気込みで開発。街乗りそのものも十分満たすだけのクオリティ、キャパシティがあると自負しており、競合他車の同じような価格帯のプロダクトと十分戦えるだろう」とした。

また、デザインやエアロダイナミクスについても、「ただお洒落、派手なだけではなく、デザインは全て、機能に基づいている。もちろん競合も同様だろうが、我々はそこをより意識して、ひとつのものに作り上げたという、クルマ作りのパッションは負けていない」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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