マレーシア生産性公社(MPC)は4日、2014-2015年度版の「プロダクティビティ・リポート」を発表した。
2014年のマレーシアの労働生産性は一人当たり6万1708リンギとなり、前年から3.5%上昇した。2013年は5万9622リンギだった。産業別で最も生産性が上昇したのは、建設業で13.2%だった。それに鉱業(6.5%)、農業(3.9%)、製造業(3.8%)、サービス業(2.2%)が続いた。
MPCは、2015年の見通しについて、雇用の伸びが2.1%となりGDP成長率を5.2%に押し上げると見込まれることから、労働生産性は3%成長するとの予想を示した。製造業では5%、サービス業では2.4%と強い成長が見込めると分析。一方で建設業や農業、鉱業はそれぞれ9.4%、1.7%、1.3%に成長が鈍化するとの見込みを示した。
リポートを発表したムスタパ・モハメド通産相は、マレーシアの労働生産性は2014年の国内総生産(GDP)成長率の成長に大きな貢献をしたと指摘。2020年までに生産性の年率3.7%上昇を目標に掲げており順調に進んでいるとの見解を示した。