リンギがさらに下落、9年来の低水準に 「一時的なもの」中銀総裁…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
マレーシア クアラルンプール 全 1 枚 拡大写真

外国資金が証券市場から回避を続け、また米国の非農業分野の雇用が改善したことから、リンギに下落圧力がかかり、8日の相場は1米ドル3.772リンギと、前日より1.4%下落。ザ・スターが報じた。

9年来の低水準になった。これを受けマレーシア国債は下がり(利回りが上昇)した。

米国の労働統計によると、非農業分野の雇用は5月に28万人に増加した。アナリストの予想を上回る数字で、マレーシア政府系金融機関MIDFによると、大幅賃上げをあいまって、米連邦準備制度理事会(FRB)は年内に利上げに踏み切る可能性が高まった。利上げに伴い米国への一段の資金流入が予想され、リンギには下落圧力がかかるという。

ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)における、先週末までの今年の外国人投資は、推定67億リンギ(約2,234億円)の売り越し。

中央銀行バンク・ネガラのゼティ総裁は、外国通信の取材に対し「リンギを含む新興市場通貨は外的環境が不透明だと影響を受ける。リンギ安は国内経済の基礎的条件を反映していない」と強調。リンギ安は一時的なものとの認識を示した。
アブドル・ワヒド首相府相は、為替相場は変動するが常との認識を示した。

小栗 茂

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. パナソニック ホールディングス・人事情報 2025年11月1日付
  2. 注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
  3. トヨタ『RAV4』新型、3つのスタイルで登場…まずはハイブリッドを450万円から発売
  4. トヨタ『RAV4』新型、日本精機のスロープ表示ヘッドアップディスプレイ初搭載
  5. 新型トヨタ『RAV4』にモデリスタ、「アーバン」と「ラギッド」の2スタイルでカスタマイズ
  6. ヤマハが新基準原付を2026年3月、日本発売へ…台湾から『ジョグ125』導入
  7. オフロード感マシマシ! JAOS、新型トヨタ『RAV4 Adventure』専用カスタムパーツを発売
  8. 開発データでそのままマーケティングまで、自動運転開発にも活きる『Unreal Engine』の最前線【後編】PR
  9. 日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
  10. スープラ生産終了記念、富士スピードウェイホテルで歴代6車種試乗イベント開催…2026年2月1-2日
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る