【ルマン24時間 2015】開幕…予選1回目はポルシェ勢が驚異的なタイムで上位独占

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ポルシェ 919ハイブリッド
ポルシェ 919ハイブリッド 全 10 枚 拡大写真

今年で83回目を迎えたルマン24時間耐久レースが10日開幕。初日はフリー走行と予選1回目が行われ、ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組の18号車ポルシェ『919ハイブリッド』が総合トップに立った。

舞台のサルト・サーキットは分厚い雲が上空を覆い、セッション開始時から雨まじりの天気に。ほぼ大半がドライコンディションだったが、1周13.6kmと広大なサーキットでは区間によってコンディションが異なることもあり、コースオフするマシンも少なくなかった。

現地時間22時、日が暮れたナイトセッションで予選が始まると公式テストから好調のポルシェ勢が速さをみせる。開始早々に18号車のジャニが3分16秒887を記録。いきなり昨年の中嶋一貴のポールポジションタイムである3分21秒789を約5秒近く上回った。これにティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンドン・ハートレー組の17号車が3分17秒767で続き、ニコ・ヒュルケンベルグ/アール・バンバー/ニック・タンディ組の19号車も3分19秒297を記録。初日はポルシェ勢が驚異的なタイムを叩き出しトップを独占する結果となった。

これに続いたのが6連覇、14回目の総合優勝を狙うアウディ『R18 eトロン クワトロ』の3台。ルーカス・ディグラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス組の8号車が4番手、フェリペ・アルブケルケ/レネー・ラースト組の9号車が5番手。昨年の優勝メンバーであるマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組の7号車は6番手だった。

悲願のルマン初制覇に期待がかかるトヨタ勢は苦戦。戦前の予想取りライバル2メーカーの先行を許し、アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ組の2号車が7番手、アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴組の1号車が8番手に終わった。しかし、明日は予選セッションが2回(計4時間)残っており、明るいうちに行われるデイセッションもある。今日の遅れを取り返すチャンスは十分にありそうだ。

そして、デビューレースを迎えた日産『GT‐R LM NISMO』の3台。フリー走行では22号車がピットレーン上でストップするなど、思うように周回を伸ばすことが出来ず、予選ではオリビエ・プラ/ヤン・マーデンボロー/マックス・チルトン組の23号車が3分38秒468で総合12番手が最高。松田次生も乗り込む21号車は1990年の『R90CK』を模したカラーリングで参戦。総合31番手で予選1回目を終えている。

明日は日本時間の深夜2時から予選2回目、早朝5時から予選3回目が行われ、その結果でポールポジションが決まる。

2015ルマン24時間レース 予選1回目 結果
1.#18ポルシェ(3分16秒887)
2.#17ポルシェ(+0.880)
3.#19ポルシェ(+2.410)
4.#8アウディ(+2.979)
5.#9アウディ(+4.194)
6.#7アウディ(+4.952)
7.#2トヨタ(+6.656)
8.#1トヨタ(+6.880)


12.#23日産(+21.581)
21.#22日産(+24.513)
31.#21日産(+34.402)

《吉田 知弘》

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