【VW クロスポロ 試乗】最新モデルらしい高効率な走り…島崎七生人

試乗記 輸入車
VW クロスポロ
VW クロスポロ 全 10 枚 拡大写真
最新モデルの全高は標準の『ポロ』+30mm。そこまでの差はないと思われるが、キッチリと着座位置が高いのがわかる。が、それ以外に標準車から失ったものはなく、実用に徹したコンパクトカーであるのがこの『クロスポロ』だ。

まず走りがいい。4気筒の1.2リットルターボと7速DSGのコンビは手慣れたもので、街中の出足でもスーッと軽やかにスピードを乗せていく。通常の運転では効率前提か日本車のように低回転でシフトアップしていくのも特徴。状況が許せばアイドリングストップも効かす。100km/hは7速で2100rpmほど。

乗り心地のよさもベース車と同等。スタイル重視の17インチタイヤながら、基本的にしなやかなほどで、大きめの入力があってもダンパーがしっかりとそれを受け止め、タイヤのバタつきを感じさせない。

身体をキチンと受け止めるシート、アッパーフェイシアをソフトに仕上げたインパネなど、室内の造り、機能性も納得がいく。強いて挙げれば、空調ファンの表示が定規の1mmの目盛りのように細かく見にくいこと、リモコンミラーの調整ダイヤルの取り付け方に無理があること、くらいか。

カタログ燃費は車重の差もありベース車(22.2km/リットル)に僅かに差がつく21.9km/リットル。今回の試乗では17.0km/リットルほどを確認した。が、これは街中、高速走行を始め、箱根・伊豆方面の山道を駆け抜けたシーンも含めての数値。最近のVW車エンジンの傾向として、高速道路を一気に走るようなケースでは、カタログ燃費同等かそれを超える数字になるはずだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★


島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  5. ネオレトロ感漂う新型ホイール「+81Wheel」、阿部商会「ラ・ストラーダ」ブランドから発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る