「求む、目撃情報」イヤホン装着自転車事故で

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イヤホンをした自転車と小学生の事故の情報提供を呼びかける牛込署の立て看板(新宿区西五軒町1) ※写真の人物と事故は無関係です。
イヤホンをした自転車と小学生の事故の情報提供を呼びかける牛込署の立て看板(新宿区西五軒町1) ※写真の人物と事故は無関係です。 全 1 枚 拡大写真

イヤホン装着の自転車と歩行者のトラブルをめぐって、目撃情報を集める立て看板が、都内の観光スポットとして人気を集める神楽坂(東京・新宿区)にほど近い場所に立っている。

「携帯電話を使用して、イヤホンをしながら運転中の自転車と子供の事故を目撃された方はお知らせ下さい」

警視庁牛込署によると、そのトラブルは14年10月29日16時頃、新宿区西五軒町1の路上、通称「相生坂」の途中で起きた。相生坂は地下鉄「神楽坂」駅から南北に抜ける急な坂だ。

小学生が路上を歩いていたところ、イヤホンを装着して携帯電話を操作しながら自転車に乗った女性らしき運転者が、かすめるように接近して通り抜けたという。小学生に怪我はなかった。

母親から牛込署に通報があり捜査に着手したが、自転車の運転者が不明で、その関係がはっきりしなかった。そのため情報提供と周辺住民への注意喚起を兼ねて看板が設置された。

イヤホンを装着した自転車運転は明確な違反ではない。ただ、それが歩行者に、危険な運転につながっているのではないかという疑念を抱かせることもある。また、事故原因としての追求も受けることもある。自転車運転者には注意が必要だ。

新宿区交通対策課は「広く危険予知をする意味で、イヤホン装着はやめてほしい」と注意を促し、こう話す。

「自転車が関連する事故は、生活道路で起きやすい。生活道路は車両の通行が多くないという認識があって、一旦停止や速度を緩めるということをしないまま走って、接触しかけた、衝突したということを聞く」

警視庁によるとイヤホンを装着した自転車が関係する事故は、昨年は8件、今年は5月末日までで2件発生している。

《中島みなみ》

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