【新聞ウォッチ】トヨタ初の女性役員麻薬密輸で逮捕、「真のグローバル」一夜で落城か

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トヨタ自動車 ジュリー・ハンプ常務役員
トヨタ自動車 ジュリー・ハンプ常務役員 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年6月19日付

●TPA単独法案可決、米下院、上院で再度採決へ(読売・1面)

●トヨタ襲撃「事実を確認」女性役員逮捕、米国籍の渉外・広報担当(読売・11面)

●トヨタ初の女性役員逮捕、4月就任、麻薬密輸容疑を否認(読売・37面)

●アウトランダー新型は上質路線、三菱、ラリーに参戦(朝日・11面)

●東証2万円割れ、1カ月ぶり(東京・7面)

●タイ関税当局を提訴、トヨタ、400億円追徴課税巡り(日経・11面)

●東京おもちゃショー開幕、キャラ商品続々登場(日経・13面)

●軽「コペン」新モデル発売、ダイハツ(日経・13面)

ひとくちコメント

「寝耳に水」とはこういうことなのか。米国から麻薬を密輸したとして、トヨタ自動車の常務役員で渉外・広報担当のジュリー・ハンプさんが麻薬取締法違反(輸入)容疑で逮捕された。

きょうの産経が1面トップで「トヨタ初の女性役員逮捕」「グローバル人事痛手」などと報じ、各紙も社会面のトップ、経済面で解説記事を大きく取り上げている。

第一報のニュースが流れたのは昨日の夕刻だが、16日の株主総会では新役員体制がスタート。副社長に昇格したフランス人のディディェ・ルロワ氏とともに、初の女性外国人役員として「真のグローバル企業をめざす」(ルロワ副社長)トヨタの“目玉人事”でもあった。

翌17日には、ルロワ副社長のメディアとのデビュー懇談会に同席し、冒頭で副社長を紹介するスピーチをするなど、本格的な広報活動を開始したばかりだった。

ハンプさんと立ち話をしたのは今月10日のことで、自動車会議所の懇親会の席。成田空港に日本でも麻薬指定を受けている「オキシコドン」の錠剤入りの小包が届く前日だった。キャリアの広報ウーマンらしく、笑顔を絶やさず「日本は暮らしやすい。寿司も大好きでお箸も使えるようになった」と雑談をしていた。

しかも、ハンプさんとのオフィシャルな懇談会を来週にも予定しているが、まさか“獄中”での懇談とはいかないだろう。

ハンプさんは逮捕後も「麻薬を輸入したとは思っていません」と容疑を否認しているそうだが、日本には「郷に入っては郷に従え」とのことわざもある。理由はともあれ本人もトヨタも「脇が甘かった」ことは否定できない。真のグローバル企業への道のりがさらに遠のく恐れもある。

《福田俊之》

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