【オートサービスショー2015】まさにロボット、トラック用タイヤを全自動でホイールと脱着…小野谷機工

自動車 ビジネス 企業動向
トラックバス用のタイヤチェンジャー、ORX-999によるスーパーシングルタイヤの脱着作業。ビードをホイールに入れるのはディスクツールとビードを押えるアタッチメントを使う。これでホイールが1回転すると、難なく巨大なタイヤが組み付けられる
トラックバス用のタイヤチェンジャー、ORX-999によるスーパーシングルタイヤの脱着作業。ビードをホイールに入れるのはディスクツールとビードを押えるアタッチメントを使う。これでホイールが1回転すると、難なく巨大なタイヤが組み付けられる 全 5 枚 拡大写真
物流の9割を担っているトラック輸送、大型トラックとなると1台あたりの走行距離は年間10万kmあたりはザラだと言われる。したがってタイヤ交換の頻度も乗用車より多い。オートサービスショーでは、そんなトラックのタイヤ交換作業を見ることができた。

小野谷機工は、車両整備用のサービスリフトからタイヤチェンジャー、ホイールバランサー、廃タイヤ処理機などタイヤに特化した整備機器メーカー。その小野谷機工のブースで巨大な大型トラック用のタイヤを交換するデモンストレーションを行っていたのだ。

リアのダブルタイヤを1本にしたスーパーシングルタイヤの交換作業は、かなりの迫力。それでもタイヤレバーでちょっと介助する程度で、巨大なタイヤが超ワイドなリムから外れたり、組み付けられたりと自由自在。曲芸を観ているかと思うほど、不思議な光景だ。

また隣ではトラックのタイヤ交換を完全に自動化したオートチェンジャーも実際に動かしていた。その仕事ぶりはまさにロボット。回転式のディスクをタイヤに押し当て、タイヤとホイールを回転させながらビードを押さえるアームが伸びると、ポコンッとタイヤがホイールに組み付けられる。そのまま今度は逆方向から押されることでホイールから外れたり、また組み付けられたりを繰り返している。

その隣ではハイトの薄い高級車用のタイヤをホイールに脱着するための専用のタイヤチェンジャーで交換作業を実演。ビードを引っ張るフックやサイドウォールを押し込むブロックなどユニークなメカで、ビードやサイドウォールを傷めることなく、タイヤの脱着を行っていた。

タイヤが進化を続け、大径ホイールがトレンドとなるなどタイヤ交換作業の内容も変化をし続けている。最新式のタイヤチェンジャーは、大型トラックや高級乗用車のタイヤ交換を安全、快適かつ確実に行えるものであった。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
  2. トヨタの小型ミニバン『ルミオン』、安全性を大幅向上…スズキからのOEMモデル
  3. ポルシェ、電動化戦略を大幅見直し…内燃エンジンモデル拡充へ
  4. 日産『ルークス』に「AUTECH LINE」、新型唯一のブラック内装…225万8300円から
  5. 次世代バイオディーゼル、2050年カーボンニュートラルへ…期待される理由とは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る