スズキ、新中期経営計画策定「5年間で20モデルの新型車を投入」

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スズキ 鈴木俊宏 新社長
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スズキは6月30日、2015年度から5年間の新たな中期経営計画を発表した。それによると5年間で20の四輪の新型車を全世界に投入する一方で、二輪車事業の赤字体質からの脱却を図ることで連結売上高3兆7000億円を目指すとしている。

同日付で社長に昇格した鈴木俊宏氏は都内で会見し、「日本とインドの二本柱に頼ることなく、確実に各事業で利益を生み出し『オール・グリップ』できる構造改革を進めていく」と述べた。

まず四輪事業では「開発の効率化により5年間で20モデルの新型車を投入する」ことを明らかにした。具体的には軽乗用の新型車を毎年1モデル、Aセグメントに関しては5年間で6モデルを、またB、CセグメントおよびSUVは5年間に各3モデルずつ計9モデルを、それぞれ投入する計画。

一方、二輪事業は「赤字体質からの脱却が課題。選択と集中により事業を再構築すること、スズキの特徴を明確にした新商品を開発することが急務となっている」と説明。

その上で「走る、曲がる、止まるという基本性能をしっかりと造り込むという原点に、もう一度立ち返り、二輪車を充実させていきたい。とくに150cc以上、バックボーン、スポーツのカテゴリーに注力し、中・高価格帯へのシフトにより収益改善につなげていく」と述べた。

こうした施策により四輪車の販売は14年度実績の287万台に対し19年度に340万台に、二輪車は176万台から200万台にそれぞれ引き上げる。また経営目標値としてはこれまでの過去最高の2007年度の売上高3兆5024億円を上回る3兆7000万円、営業利益率7.0%(14年度実績6.0%)に設定した。

《小松哲也》

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